みすず書房

ジャンバッティスタ・ヴィーコ

Giambattista Vico

1668年ナポリの小さな本屋の息子に生れる。ほとんど自学自習を通し、哲学・文学・法学・歴史学・自然学などを修める。1699年王立ナポリ大学修辞学教授に就任。1741年に引退するまでこの地位にとどまる。デカルトに抗して独創的な研究を成し遂げたが、生涯経済的にも名声の点でも恵まれなかった。1744年ナポリで歿。近年ヴィーコ再評価の声が高い。邦訳には次のものがある。『学問の方法』(岩波書店、1987)『イタリア人の太古の知恵』(法政大学出版局、1988)『新しい学』(世界の名著『ヴィーコ』中央公論社、1979所収)。