みすず書房

フランソワ・サルダ

Francois Sarda

1929年11月13日、フランス南境スペイン国境に近いペルピニアン(Perpignan)に生れる。1952年、パリ大学卒業。学生の頃、フランス・カトリック学生連盟長などを務め、弁護士試補の時代にも優等生であった。若くして多くの政府要人の訴訟事件の弁護を引き受け、とくにミッテラン(当時のフランス大統領)、マンデス-フランス(当時の首相)の国家防衛秘密漏洩事件の弁護士として活躍した。その他、著作権、出版権の弁護をおこない、ド・ゴール将軍の講演の著作権についても弁護をおこなった。多くの政治家・文化人の顧問弁護士として活躍するかたわら、医事法制にも興味を示し、医師会やパリ地区病院顧問弁護士、また医師保険会社顧問弁護士として活躍する。生物学・医学についての法律、倫理にも造詣が深い。司法については、常に中立的立場に立ち、政府機関・法務省の多くの委員を歴任している。上記の弁護士としての活躍の他、数年間にわたり、家族の故郷であるペルピニアン郊外の小村、カンポーム(Campome)の村長を務めたこともある。1980年、レジョン・ドヌール勲章受賞。1981年フランス法律家代表団長として中国を視察する。