みすず書房

マーティン・ハーウィット

Martin Harwit

1931年チェコスロヴァキアのプラハに生まれる。ドイツ軍の侵攻にともない出国、1945年トルコのイスタンブールで終戦を迎える。1946年アメリカに移住。オベリン・カレッジ卒業後、ミシガン大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学で物理学の博士号を取得(宇宙物理学専攻)。1955-57年米陸軍に召集され、ビキニ環礁における水爆の投下実験に参加。1962年から87年までコーネル大学天文学教授。この間1971-75年には天文学科長を務め、1985-87年には科学史・科学哲学プログラムを主宰。1987年、宇宙開発の歴史についての深い知識を買われて、スミソニアン国立航空宇宙博物館館長に就任。第二次大戦終結50年にあたる1995年の開催をめざし「エノラ・ゲイ」展の計画に精力的に取り組んだが、アメリカ国内の激しい反対によって同展の中止が決定されたことにより、1995年5月館長を辞任。コーネル大学名誉教授。Astrophsical Concepts(1973;2nd ed.,1988)、Cosmic Discovery:The Search,Scope and Heritage of Astronomy(1984)ほか、天文学に関する多数の著書、編著がある。