みすず書房

ジョン・バース

John Barth

1930-2024。アメリカ、メリーランド州ケンブリッジに生まれる。47年、ニューヨークのジュリアード音楽学院に入学するも、すぐにジョンズ・ホプキンズ大学に転じ、同大大学院にて、52年に英米文学の修士号を得た。56年、処女小説『フローティング・オペラ』(講談社/サンリオ文庫)を発表、以後旺盛な作家活動を開始した。同時に大学の教員も務め、65年から73年までニューヨーク州立大バッファロー校教授、同年から95年まで母校ジョンズ・ホプキンズ大学英文科・創作科教授を歴任した。『キマイラ』(新潮社)で73年度の全米図書賞を受賞。トマス・ピンチョン、ドン・デリーロらとともに、現代アメリカ文学の最前衛として、強い影響を与え続けた。他の作品に、『旅路の果て』(白水社)、『酔いどれ草の仲買人』(集英社)、『レターズ』(国書刊行会)、『船乗りサムボディ最後の船旅』(講談社)など多数。エッセイ・評論集として『金曜日の本』(筑摩書房)がある。