みすず書房

エリッヒ・フロム

Erich Fromm

1900年ドイツ、フランクフルトに生れる。1922年ハイデルベルク大学で心理学の学位を得、フランクフルト社会調査研究所講師を勤める。ナチスに追われ、1934年アメリカに亡命、1940年に帰化した。メキシコ国立大学やニューヨーク大学などを歴任、またウィリアム・アランソン・ホワイト精神分析研究所に籍をおいた。フランクフルト学派にフロイト理論を導入し、ナチ台頭の社会心理的分析を行なった『自由からの逃走』(1941)が広く読まれる。その他に『人間における自由』(1947)『精神分析と宗教』(1950)『夢の精神分析』(1951)『正気の社会』(1955)『疑惑と行動』(1962)などの著作がある。