みすず書房

マーリオ・リゴーニ・ステルン

Mario Rigoni Stern

1921年、イタリア北東部、プレアルプスのアジアーゴ高地に生まれる。之のロシアからの退却行を記した第一作『雪の中の軍曹』(大久保昭男訳、草思社)は、世界15カ国で翻訳され、イタリアでは学校教育の必須の教材となっている。つづく『雷鳥の森』(志村啓子訳、みすず書房)は、「むこうに、カルニアが」など12篇を収める中・短編集で、歴史、庶民の暮らし、野生をモチーフとするその後の作品群の源流となった。ほかに『テンレの物語』(飯田煕男訳、青土社)、『人、森、蜜蜂』『ジャーコモの季節』『ふたつの戦争の間で』など。最新刊は『四季』(2006年)。2008年歿。