みすず書房

ルートヴィヒ・クラーゲス

Ludwig Klages

1872-1956。ドイツのハノーファーに生れる。初めライプツィヒ大学に、後にミュンヘン大学に学ぶ。ニーチェの影響を受け、その思想を伝えて心(魂)と精神との対立関係を説くところから独自の性格理論を展開する。1897年ミュンヘンに「ドイツ筆跡学会」を設立、「筆跡学雑誌」の編集執筆にあたる。1905年には「表現学ゼミナール」を開設、第一次世界大戦勃発まで隆盛を極めた。22年と23年に彼の生哲学の中核を含む『宇宙生成的エロスについて』と『リズムの本質について』を発表し、29年には主著『魂の対抗者としての精神』が刊行された。終始民間学者として活躍した。著書は上記のほか『性格学の基礎』(岩波書店、1957)『表現学の基礎理論』(勁草書房、1964)『生命と精神』(勁草書房、1968)など。