みすず書房

G・サドゥール

Georges Sadoul

1904年2月4日ナンシに生まれる。法学士。1925-32年までシュルレアリストのグループに属した。35年頃より映画批評活動を開始し、文芸週刊誌「ルガール」、日刊誌「リュマニテ」、「ス・ソワール」などの映画批評を担当し、また「カイエ・デュ・シネマ」(フランス)、「ビヤンコ・エ・ネロ」(イタリア)、「サイト・アンド・サウンド」(イギリス)などの映画研究誌に健筆をふるう。第二次大戦後の1945-47年まで雑誌「レトワール」を創刊してその主宰者となり、ついで週刊誌「レクラン・フランセ」と「レトル・フランセーズ」の編集に従事する。パリにあるI・D・H・E・C(映画高等研究所)の教授、シネマテーク・フランセーズの理事、フランス映画批評家協会の副会長など映画会における数多くの公式要職を兼任したほか、1956年にはモスクワの科学アカデミーから芸術史博士の称号を贈られる。カンヌ、ベルリン、ヴェネチア、モスクワなどの各国際映画祭の審査員をつとめるかたわら、日本映画に対して大きな理解と関心をよせていた。1967年10月13日歿。著書「映画全史1832-1945」(1948)「映画、その芸術と技術と経済」(1948)「ハンガリー映画の展望」(1952)「映画のすばらしさ」(1957)「チャップリンの生涯」(1957)「映画の征服」(1960)「ジョルジュ・メリエスの創造的業績への指針」(1947)「イギリスにおける映画技術の創造者たち」(1948)「フランス映画」(英語版1953、フランス語版1962)「ジェラール・フィリップ伝」(1960)など。