みすず書房

柳宗玄

やなぎ・むねもと

1917-2019。柳宗悦の次男として東京に生まれる。美術史家。お茶の水女子大学名誉教授。東京帝国大学法学部および文学部卒業、1952年より三年間、フランス、ベルギーに留学、美術史を学ぶとともに自ら絵筆も執る。帰国後、東京芸術大学助教授を経てお茶の水女子大学教授。1966年よりトルコのカッパドキアへ古代オリエント美術調査団の一員として参加。1972年、『ロマネスク美術』の編集で毎日出版文化賞受賞。2005年より、八坂書房から『柳宗玄著作選』全8巻刊行。
著書『アミヤン大聖堂』(座右宝刊行会、1957)『聖書画集 ブレイク』(みすず書房、1958)『秘境のキリスト教美術』(岩波新書、1967)『西洋の誕生』(新潮社、1971)『大系世界の美術 ロマネスク美術』(学習研究社、1972)『黒い聖母』(福武書店、1986)『虚空散華 生命のかたち』(福武書店、1986)『かたちとの対話』(岩波書店・同時代ライブラリー、1992)『十二支のかたち』(岩波書店・同時代ライブラリー、1995)『色彩との対話』(岩波書店、2002)ほか。
訳書 バザン『世界美術史』(秋山光和共訳、平凡社、1958)グロデッキ『紀元千年のヨーロッパ』(吉川逸治共訳、新潮社、1976)シャポン『ルオー全版画』(岩波書店、1979)マール『ヨーロッパのキリスト教美術 12世紀から18世紀まで』(荒木成子共訳、岩波書店、1980。岩波文庫、1995)ほか。