みすず書房

アルバート・H・マンセル

Albert Henry Munsell

1858年ボストンに生まれる。画家・美術教育家。マサチューセッツ州立美術師範学校(Massachusetts State Normal Art School)で油絵を学ぶ。美術教師として教鞭をとりながら、肖像画家として活動。色彩が表す効果に強い関心を抱き、色の研究を始める。色を定量的に表記するには三属性(明度、色相、彩度)による測定が有効なことを見出し、その研究の成果を1905年に『色彩の表記』として出版。「マンセル表色系」を体系化するべく、さまざまな実験・検証を重ねながら本の改訂をしつづけ、1918年にはマンセル・カラー社を創立した。その他の著書に『色彩の基本』(A Grammar of Color)(1921、歿後に出版)『マンセル・ブック・オブ・カラー』(Munsell Book of Color)(1929、歿後に子息が編纂・出版)がある。