みすず書房

ツヴェタン・トドロフ

Tzvetan Todorov

1939-2017。ブルガリアのソフィアに生まれる。1963年、渡仏。1973年、フランス国籍取得。現在、国立科学研究所(CNRS)の芸術・言語研究センター研究指導教授。ロラン・バルトの指導のもとに『小説の記号学』(67)を著し記号学的文学批評の先駆をなす。その後、『幻想文学論序説』(70)、『象徴の理論』(77)、『象徴表現と解釈』(78)、『言説の諸ジャンル』(78)、『批評の批評』(85)など文学の記号学的研究を進めるかたわら、『ミハイル・バフチン 対話の原理』(81)を転機として一般人類学的研究に範囲を拡大させる。その最初の成果が『他者の記号学』(82)である。その後、邦訳されているものだけでも、『はかない幸福』(85)、『極限に面して』(91)、『歴史のモラル』(91)、『日常礼賛』(93)、『フランスの悲劇』(94)、『共同生活』(95)、『帰郷に生きる者』(96)、『未完の菜園』(98)、『バンジャマン・コンスタン』(99)、『悪の記憶・善の誘惑』(2000)、『われわれと他者』(01)、『越境者の思想』(02)、『個の礼賛』(02)、『イラク戦争と明日の世界』(03)、『絶対の冒険者たち』(05)、『啓蒙の精神』(07)、『文学が脅かされている』(08)、『芸術か人生か!レンブラントの場合』(08)、『ゴヤ』(11)、『民主主義の内なる敵』(12)など多数の著書がある。その他、共編著として『アステカ帝国滅亡記』(1983)、『ジェルメール・ティヨン』(2009)などがある。『歴史のモラル』でルソー賞を受賞。