みすず書房

近藤宏一

こんどう・こういち

1926年大阪生まれ。1938年、11歳の時に長島愛生園入園。1941年愛生学園卒業。子供時代から詩や作文を書き、「愛生」誌、「綴り方倶楽部」などに発表。戦後、赤痢に罹患したことにより病状が悪化し、失明、四肢障害を負う。1953年、園内の盲人の仲間とともにハーモニカを中心としたバンド「青い鳥楽団」を結成、楽長をつとめる。長島詩話会に参加し「裸形」他で詩を発表するほか、「らい詩人集団」同人として活動。晩年まで各地の学校、集会等でハーモニカの演奏、講演活動を行う。2007年、国際救らいミッション(The Leprosy Mission International)がハンセン病問題の啓発に貢献した人物に贈るウェルズリー・ベイリー賞を受賞。2009年10月5日没。著書に『ハーモニカの歌』(1979年、私家版/1998年、大空社)、『闇を光に——ハンセン病を生きて』(2010年、みすず書房)