みすず書房

フランソワ・チェン

Francois Cheng

程抱一。フランスの作家・詩人・書家。1929年、中国江西省南昌に生まれる。南京大学で学業を修めた後、1948年、渡仏。1960年代からパリ東洋語学校で教えるかたわら、フランス詩の中国語訳、中国詩のフランス語訳をおこなう。1977年、『中国の詩的言語』により、フランスの読書界に現れる。以降、詩集のほか、詩論、書論、画論など著書多数は多くの言語に翻訳されている。初めての小説である『ティエンイの物語』は高く評価され、フェミナ賞を受けた〔辻由美訳、みすず書房、2011〕。2001年、アカデミー・フランセーズよりフランス語圏大賞を受け、2002年、アジア人として初のアカデミー・フランセーズ会員に選出されている。秦の始皇帝暗殺未遂の史実に題材をとった小説『さまよう魂がめぐりあうとき』は2012年の作〔辻由美訳、みすず書房、2013〕。