みすず書房

ジェルメーヌ・ティヨン

Germaine Tillion

(1907-2008) 1907年フランスのアレグレに生まれる。フランスを代表する民族学者。ソルボンヌ大学高等研究院、民族学研究所、コレージュ・ド・フランスに学ぶ。1934年にマルセル・モースの勧めでアルジェリア・オーレス地方を調査。1940年からレジスタンス活動に参加。1942年にラーフェンスブリュック女性強制収容所に収容され、博士論文はゲシュタポに没収された。1944年に解放され、収容所の囚人による記録を纏めた『ラーフェンスブリュック』(1946)を刊行。1966年に主著である『イトコたちの共和国』を刊行。1958年から高等研究院で教鞭をとり、同時にマグリブを中心に精力的に調査を行う。著書に『1957年のアルジェリア』(1957)、『補い合う敵』(1960)、『イトコたちの共和国』(1966〔宮治美江子訳、みすず書房、2012〕)、『民族誌学ありき』(2000)など多数。