みすず書房

栃折久美子

とちおり・くみこ

東京生まれ。東京女子大学卒業後、筑摩書房に入社。編集の仕事をしながら、造本・装幀を手がける。1967年、筑摩書房を退社し、フリーのブック・デザイナーとなる。1972年、ベルギー国立高等視覚芸術学校(エコル・ド・ラ・カンブル)ルリユール科に留学。1980-2002年、西武百貨店池袋コミュニティ・カレッジ内に〈栃折久美子ルリユール工房〉を主宰。1981年、MDE(国際製本工芸家協会)よりマイスターの認定を受ける。1975年第三回国井喜太郎賞受賞。1985年、国際女流芸術文化協会連盟第55回現代芸術展審査員賞受賞。国内外で展覧会を多数開催。著書に『モロッコ革の本』(1975、筑摩書房)『製本工房から』(1978、冬樹社)『えほんをつくる』(1983、大月書店)『手製本を楽しむ』(1984、大月書店)『装丁ノート』(1987、創和出版)『ワープロで私家版づくり 編集・印刷から製本まで』(1996、創和出版)『森有正先生のこと』(2003、筑摩書房)『美しい書物』(2011、みすず書房)。