みすず書房

グードルン・パウゼヴァング

Gudrun Pausewang

1928年、当時はドイツ領のボヘミア東部ヴィヒシュタドル(現チェコのムラドコウ)に生まれる。女子ギムナジウム在学中の15歳のときに父親が戦死。17歳で、第二次大戦の終戦を迎える。戦後はボヘミアを追放され、母や弟妹とともに西ドイツのヘッセン州ヴィースバーデンに移住。アビトゥーア(大学入学資格試験)に合格後、教職に就いて1956年には南米に渡り、チリ、ベネズエラのドイツ人学校で教鞭を執った。1963年に西ドイツにいったん帰国して小学校の教師を務めたのち、ふたたび南米コロンビアに暮らし、1972年に帰国。小学校教諭として教えるかたわら創作活動を行う。1998年、ケストナー世代の児童文学作家についての論文でフランクフルト大学で博士号を取得『最後の子どもたち』(1983、小学館1984)『みえない雲』(1987、小学館1987、2006)『そこに僕らは居合わせた——語り伝える、ナチス・ドイツ下の記憶』(2004、みすず書房2012)『片手の郵便配達人』(2015、みすず書房2015)など、100冊にとどく著書がある。