みすず書房

内田博文

うちだ・ひろふみ

1946年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。九州大学名誉教授。専門は刑事法学(人権)、近代刑法史研究。ハンセン病市民学会共同代表。ハンセン病問題に関する検証会議副座長を務めた。厚生労働省第三者機関「ハンセン病問題に関する検証会議」副座長(2002-2005年)、同「ハンセン病問題検証会議の提言に基づく再発防止検討会」座長代理(2006-2020年)、熊本県ハンセン病問題啓発推進委員会委員長(2015年から現在)、全国精神医療審査会連絡協議会理事(2017年から現在)などを務める。ハンセン病患者の権利擁護を中心とする医療基本法や差別禁止法の法制化の問題のほか、子どもの権利問題にも取り組んでいる。
主な単著に『刑法学における歴史研究の意義と方法』(九州大学出版会)、『ハンセン病検証会議の記録』(明石書店)、『日本刑法学の歩みと課題』(日本評論社)、『刑事判例の史的展開』『自白調書の信用性』『更生保護の展開と課題』(以上法律文化社)、『治安維持法と共謀罪』(岩波新書)、『刑法と戦争——戦時治安法制のつくり方』『治安維持法の教訓——権利運動の制限と憲法改正』『法に触れた少年の未来のために』(以上みすず書房)など。