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シモーヌ・ヴェーユ伝

L’EXPRERIENCE VECUE DE SIMONE WEIL


シモーヌ・ヴェーユの思想はすぐれた素質をもつ意識のドラマともいうべきものであり、その発展は驚くべき一貫性を有している。彼女においては思索と実践が分かちがたく結びついた統一体をなしており、内面の発展を理解するためには、その生涯を知ることが不可欠であろう。
最良のシモーヌ・ヴェーユ伝という評価を得た本書は、彼女の思想の独自性に対する深い理解と、未発表書簡、論文、詩、ノート、証言等の綿密な資料蒐集にもとづく叙述によって、読者をヴェーユの生きた真実の姿に対面させようとする。34年の短い生涯において、つねに〈真理への指向〉に裏づけられていた政治的・社会的実践と、魂の遍歴をみごとに浮き彫りにした本書は、彼女の〈生きられた経験〉に共感をもって接近しようとする読者のすべてによって繙かれなければならないだろう。


「シモーヌ・ヴェーユ伝」の著訳者:

ジャック・カボー
Jacques Cabaud
アメリカ合衆国のニュー・イングランドで生れたが、フランスで学校教育を受け、その後アメリカへ戻った。フォーダム大学で哲学の修士課程を終え、コロンビア大学でフランス哲学の学位を取得した。のち、主としてアメリカでフランス文学、特に17世紀文学を講じた。1950年パリ滞在中、シモーヌ・ヴェーユに関心を抱き、資料収集、関係ある土地、人物の調査に専念し、その成果が本書となった。シモーヌ・ヴェーユに関する研究としては、本書のほかに、Simone Weil A New York et A Londres; les quinze derniers mois(Librairie Plon, 1967, 邦訳『シモーヌ・ヴェーユ 最後の日々』みすず書房、1978)がある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山崎庸一郎
やまさき・よういちろう
1929年東京に生れる。1953年東京大学文学部仏文科卒業。学習院大学名誉教授。著書『テイヤール・ド・シャルダン』(講談社)『「星の王子さま」のひと』(新潮文庫)『星の王子さまの秘密』(彌生書房)『愛のファンタスム――アラン・フルニエ試論』(踏青社)ほか。訳書 ジョルジュ・ベルナノス『悪魔の陽のもとに』(春秋社)『サン=テグジュペリ・コレクション』全7巻(みすず書房)サン=テグジュペリ『小さな王子さま』シモーヌ・ヴェーユ『根をもつこと』(春秋社)『カイエ1』(共訳、みすず書房)ポール・クローデル『眼は聴く』(みすず書房)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
中條忍
ちゅうじょう・しのぶ
1936年横浜市に生れる。1959年東京大学大学院人文科学科博士課程修了。青山学院大学名誉教授。著書「ランボーとクローデル」(『ランボーの世界』青土社)「世紀末の演劇」(共著『フランス文学講座4』大修館書店)ほか。訳書 F.モーリヤック『子羊』(春秋社)J.リヴィエール『文学と信仰のはざまで』(共訳、彌生書房)G.セロー『ヌーヴォー・テアトルの歴史』(思潮社)J.-M.トマソー『メロドラマ』(晶文社)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

目次

第1部 子供時代と大学時代 1909年―1931年
第1章 子供時代と青年時代 1909年―1925年
第2章 大学時代 1925年―1931年

第2部 教諭、革命的アナーキストとしてのシモーヌ・ヴェーユ 1931年―1936年
第1章 ル・ピュイ女子高等中学校時代 1931年―1932年
第2章 オセール女子高等中学校時代 1932年―1933年
第3章 ロアンヌとサン=テチエンヌ 1933年―1934年
第4章 工場での1年間 1934年―1935年
第5章 ブルジュ女子高等中学校時代とスペインでの夏季休暇 1935年―1936年

第3部 形而上学的宗教的思索の数年間――魂と肉体の苦悶 1936年―1943年
第1章 政治的苦悩から神の啓示へ 1936年―1938年
第2章 敗北する平和主義 1939年―1940年
第3章 充実した思索の時代 1940年―1943年
第4章 ニューヨーク 1942年6月末―1942年10月10日
第5章 ロンドン、終焉の地

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「シモーヌ・ヴェーユ伝」の画像:

シモーヌ・ヴェーユ伝

「シモーヌ・ヴェーユ伝」の書籍情報:

四六変型判 タテ188mm×ヨコ131mm/600頁
定価 5,040円(本体4,800円)
ISBN 4-622-01151-4 C0098
1974年10月4日発行

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