みすず書房

政治論集 2

GESAMMELTE POLITISCHE SCHRIFTEN

判型 A5判
頁数 376頁
定価 5,940円 (本体:5,400円)
ISBN 978-4-622-01763-9
Cコード C3031
発行日 1982年12月20日
備考 現在品切
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政治論集 2

「ヴェーバーは生涯を通じて情熱をもって政治的出来事を絶えず追いかけ、それに対処し発言した。戦争の終り頃や革命の行われつつあったドイツの崩壊の時には、一時人目についた。彼の語ったことが、その時々の政治的状況における問題の急所をついていたからである。」(ヤスパース)

第2巻は、第1次世界大戦中と戦後の論文・講演8篇、およぴ1906-19年の書簡38通を収録する。今回はじめて完訳される最大の政治論「新秩序ドイツの議会と政府」、その提言がヴァイマル憲法に生かされている「ドイツ将来の国家形態」、マキァヴェリの『君主論』に比すべき「職業としての政治」などである。戦争・革命の混乱と熱狂の中で、ヴェーバーは醒めた眼で現実を見すえ、ドイツの国制改革、政治指導者のあるべき姿、政治と倫理などの問題について思索を重ねたのである。
ヴェーバー政治論は、この『政治論集』(全2巻)によってその全貌が明らかとなった。本書にもられた該博な知識と、その背後に横たわる彼の生涯一貫して続けられた真摯な政治的探求——それはわれわれに限りない示唆を与えてやまないだろう。

目次

新秩序ドイツの議会と政府
序文/1 ビスマルクの遺産/2 官僚支配と政治指導/3 行政の公開と政治指導者の選抜/4 対外政治における官僚支配/5 議会主義化と民主化/6 議会主義化と連邦主義
次の内政的課題
停戦と講和
ドイツ将来の国家形態
新しいドイツ
「戦争責任」問題について
大統領
職業としての政治
政治書簡

年表
索引