西洋哲学史 3
近代哲学
A HISTORY OF WESTERN PHILOSOPHY
『思い切った達人芸』本書の特色は、哲学をつねにその時代の社会状況や政治経済などの諸制度と結びつけて考察し、哲学者はその時代の結果であるとともに、次の時代の諸制度をつくってゆく理念の原因であるという考え方でつらぬいている。その点でいままでの類書が、洋の東西を問わずとかく真空地帯で書かれるか、さもなければ公式主義的でありすぎるのと様相を異にしている。
思い切った達人芸が試みられているが決して独断的ではなく、現代の学問の成果がよく消化され生かされている。ま全くの社会史に近いような諸章も入っているため、哲学以外の畑の人々の哲学史への入門としても好適である。本書が西欧でベストセラーになった幅の広さを物語るものであろう。(朝日新聞社評)
『実に面白い読物』この本は読物として実に面白く至るところに著者の個性とユーモアが出ており、時代や社会の動きの叙述にも、ずばずばと思いきったことを言っている。(三宅剛一氏評)
「西洋哲学史 3」の著訳者:
- バートランド・ラッセル
- Bertrand Russell
- イギリスの哲学者。17世紀以来のイギリスの貴族ラッセル家に生れる。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学んだ。1910-13年にはホワイトヘッドと共に画期的な著作『プリンキピア・マテマティカ』(3巻)を著わし論理学や数学基礎論に貢献した。第一次大戦が勃発するや平和運動に身を投じて母校の講師の職を追われ、1918年には4ヵ月半投獄される。以後社会評論や哲学の著述に専念し、ヴィトゲンシュタインとの相互影響のもとに論理実証主義の形成によって大きな影響を与えた。1950年哲学者として3度目のノーベル文学賞受賞。また原爆禁止連動の指導者のひとりとして99歳の生涯を閉じるまで活動を続けた。多数の著作のうち邦訳の主なものは『ラッセル著作集』(全14巻・別巻1、1959-1960)所収のほか『懐疑論集』『ラッセルは語る』『人生についての断章』(1963、1964、1979、以上みすず書房)、『自伝』(1、2巻、1968、1971、理想社)など。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 市井三郎
- いちい・さぶろう
- 1922年大阪に生れる。1945年大阪大学理学部卒業。1951年から2年間、マンチェスター大学及びロンドン大学哲学科大学院に留学。成蹊大学大学名誉教授。1989年死去。著書『哲学的分析』(1963、岩波書店)『明治維新の哲学』(講談社、1967)『歴史を創るもの』(第三文明社、1978)訳書 ライヘンバッハ『科学哲学の形成』(みすず書房、1954)インフェルト『ガロアの生涯』(日本評論社、1969)ブローダ『ボルツマン』(共訳、みすず書房、1957、1979)ほか。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
この本の関連書
「西洋哲学史 3」の画像:
「西洋哲学史 3」の書籍情報:
- A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/344頁
- 定価 4,725円(本体4,500円)
- ISBN 4-622-01903-5 C1010
- 1970年3月30日発行