1859年4月8日当時のオーストリア領に生れる。1876年ライプチヒ、ベルリン、ウィーンの各大学に学び、1883年学位を得る。1884年ウィーン大学のブレンターノの門下に入り、専攻していた数学から哲学への道を歩む。1906年ゲッチンゲン大学教授となり1916年まで在職。その後1928年までフライブルク大学教授。主著は本書のほか『算術の哲学、心理学的・論理学的研究』(1891)『論理学研究』(1900-01、みすず書房、1968-76)『厳密な学としての哲学』(1911、岩波書店、1969)『内的時間意識の現象学』(1928、みすず書房、1967)『デカルト的省察』(1931、岩波文庫、2001)『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(1936、中公文庫、1995)『経験と判断』(1939、河出書房新社、1975)ほか。