現在位置:ホーム > 哲学・思想 > 哲学(事典・概論・哲学史) > 官能教育 1
官能教育 1
EDUCATION OF THE SENSES 1
本書は、19世紀初頭から第一次大戦勃発まで―1837年のヴィクトリア女王戴冠の少し前から、研究対象たりうるタイプの文化が根こそぎにされてしまう1914年頃までの、性愛に対する態度の変化に着目した19世紀ブルジョワ文化研究である。
優美なふくらみをもつピアノの脚にズボンをはかせた〈ヴィクトリア朝人〉の、慎み深さと道徳的な生真面目さは、歴史家たちの嘲笑を誘う。しかし、この時代の人々こそ、かつてない劇的な技術革新や、政治的・社会的な激しい変化を経験したのだ。
「この時期に、婚約期間のすごし方や、教育の理想、自慰や体罰に関する考え方、絵画における女性の表現法、建築の趣味など、さまざまな文化的現象が、だれにも気づかれず、目立たぬ形で変化したのである。西欧文化は、根本的・不可逆的で、しばしばトラウマ的な変動を経験したのだ」。
本巻では、まず、研究全体の方向とフロイトに依拠する研究方法が明らかにされる。そして、あるアメリカ人女性の遺した克明な性愛の記録を読み解き、19世紀ブルジョワのセックスの実態を問い、生命の危険がある出産の回避=避妊、夫の奴隷ではない人権の獲得=参政権といった女性の権利意識の伸張と展開などが考察される。(全2巻)
「官能教育 1」の著訳者:
この本の関連書
「官能教育 1」の画像:
「官能教育 1」の書籍情報:
- A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/352頁
- 定価 5,880円(本体5,600円)
- ISBN 4-622-03201-5 C3010
- 1999年5月20日発行






