ドイツの青春 2
ERINNERUNGEN UND GEDANKEN
判型 | 四六判 |
---|---|
定価 | 3,630円 (本体:3,300円) |
ISBN | 978-4-622-03361-5 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1993年12月24日 |
備考 | 現在品切 |
ERINNERUNGEN UND GEDANKEN
判型 | 四六判 |
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定価 | 3,630円 (本体:3,300円) |
ISBN | 978-4-622-03361-5 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1993年12月24日 |
備考 | 現在品切 |
ミュンヘン、ベルリンでの大学時代を経てゴーロ・マンは、1929年ハイデルベルク大学に入る。ここで、著者の「考え方に最も大きな影響を与えた」カール・ヤスパースと出会った。ヤスパースは著者にきびしい学問の訓練を課し、著者のハイデルベルクでの生活は師の評価を得るための悪戦苦闘となった。後の、著者のハンナ・アーレント批判をめぐる著者とヤスパースの関係も興味深い。
エルゼ・ヤフェー=リヒトホーフェン、マリアンネ・ヴェーバー、グンドルフ、リッケルト、ヘッベル、シュヴァルツシルトなどの人物像、一緒に住んでいた友人の自殺といった出来事を描きながら、叙述は「最後の長い一年」と題される最終章でクライマックスを迎える。国会議事堂炎上。マン家のお抱え運転手の裏切。政治警察の手に渡ったトーマス・マンの日記を取り戻そうとする必死の努力。ドイツを出て亡命生活へ。当時の日記と証言から、事態の緊迫感がありありと伝わってくる。
著者の生きた瞬間が彷彿とする本である。