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フランス憲法史

LES CONSTITUTIONS DE LA FRANCE


1944年、本書の初版はヴィシー体制の法的解体をめざして刊行された。以来、現行憲法の制定とその後の運用を踏まえて次々と改訂され、1993年13版に至っている。本訳書はこの最新版による。
フランスは「憲法の実験室」といわれように、多くの憲法を生み出してきた。本書はフランスが国家として形成されて以来の、フランスのすべての憲法について述べる。アンシャン・レジームから革命期を経て、第三共和制・第四共和制、そして現在の第五共和制まで、異質な伝統の交錯と変遷の中に憲法を位置づける。この歴史的把握から、フランスの政治行動の複雑さも明らかになってくる。
アンシャン・レジームの慣習憲法については、制度と思想の両面から取り上げる。1789年の革命から1870年の第二帝制の崩壊までは、多くの論者と違って、著者は制限君主制→共和制→独裁という体制の継起が二回繰り返されたという。1962年以後の第五共和制憲法の説明には、半大統領制という独自の概念を導入する。
フランスの憲法・政治学の泰斗による、簡潔で、的を射たフランス憲法史である。


目次


凡例
はじめに

第1章 アンシャン・レジーム――慣習憲法の変遷
第1節 諸制度の変遷
(1) 君主/(2) 君主の補佐機関/(3) 準代表制度
第2節 憲法思想の発展
(1) 君主制の基本法/(2) 社会契約論

第2章 革命と憲法の変転
第1節 革命の第一周期(1789-1814年)
(1) 君主制に対する制限/(2) 第一共和制/(3) ナポレオンの独裁
第2節 革命の第二周期(1814-1870年)
(1) 制限君主制/(2) 第二共和制/(3) 皇帝の独裁とその変遷

第3章 議院内閣制的共和制――憲法の安定と政府の不安定
第1節 第三共和制(1870-1940年)
(1) 1875年憲法法律体制/(2) 慣習による1875年憲法の変容
第2節 1940年から1946年までの空白期間
(1) ヴィシー政府/(2) 自由フランスと共和国臨時政府
第3節 第四共和制(1946-1958年)
(1) 1946年憲法の起草/(2) 1946年憲法体制

第4章 半大統領制的共和制――政府の強力さと安定性
第1節 半大統領制的共和制の成立
(1) クーデタから人民投票へ――1958年憲法の成立/(2) 1958年憲法の法文――オルレアン型の合理化された議院内閣制/(3) 1962年の憲法改正と半大統領制(regime semi-presidentiel)
第2節 フランスの半大統領制
(1) 1962年から1986年までの体制運用――議会多数派の首長としての大統領/(2) 1986年の議会選挙後の体制運用――大統領と対立する議会多数派/(3) もう一つの可能な体制運用――安定した議会多数派の欠如

おわりに

参考文献
原註
訳註
訳者あとがき


著訳者略歴

モーリス・デュヴェルジェ
Maurice Duverger

1917年アングレームに生れる。1940年ボルドー大学法学部卒業。1955年パリ大学(1971年以後パリ第一大学)法経学部教授に就任し、1987年退官。現在同大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
時本義昭
ときもと・よしあき

1961年愛媛県に生れる。1993年京都大学大学院法学研究科博士後期課程研究指導認定退学、同研究科助手を経て、現在、龍谷大学社会学部専任講師。専攻 憲法学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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フランス憲法史

「フランス憲法史」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/240頁
定価 3,780円(本体3,500円)
ISBN 4-622-03651-7 C1032
1995年3月17日発行

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