みすず書房

レーモン・アロン回想録 2

知識人としての歳月

MEMOIRES

判型 A5判
頁数 416頁
定価 7,260円 (本体:6,600円)
ISBN 978-4-622-03804-7
Cコード C3031
発行日 1999年7月23日
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レーモン・アロン回想録 2

ド・ゴールからキッシンジャーまで。欧州の政治的・知的緊張に積極的にかかわった〈知識人とフランスの20世紀〉の証言。後半は、冷戦が激化する1960年代に入る。フランスにとっては、ベルリン危機、68年5月革命、中東戦争、核抑止の問題などを通して、ヨーロッパと大西洋における自律と発言権を追求する時期。アロンはあらゆる問題について卓抜な政治感覚を発揮し、「参加する観察者」として新聞『ル・フィガロ』の論説に、多数の著書に、健筆を揮う。
アロンは一貫して、幻想を破壊し、教条主義と党派性を罵倒した。必然的に“政治の季節

目次

第三部 苦悩する教授(続き)
15 産業社会
16 ド・ゴール将軍の大構想
17 平和と戦争
18 「わかってくれなかった」または1968年5月
19 「確信的、威圧的な……」

第四部 特権的知識人としての歳月 1969-1977
20 ピエール・ブリソンからロベール・エルサンへ
21 ポスト=ド・ゴール主義
22 イデオロギー批判について
  A 構造と群衆
  B 他人任せの論争
23 ヘンリー・キッシンジャーと合衆国の覇権の終焉
24 歴史批判について
  A 『帝国主義共和国』
  B クラウゼヴィッツ
25 西欧の衰退

第五部 執行猶予 1977-1982
1 血栓症
2 『レクスプレス』誌
3 ある世代の終わり

終章

訳者あとがき
参考文献
人名索引