歩く学問
鶴見良行著作集 10
判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 322頁 |
定価 | 6,160円 (本体:5,600円) |
ISBN | 978-4-622-03820-7 |
Cコード | C1336 |
発行日 | 2001年11月1日 |
判型 | A5判 |
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頁数 | 322頁 |
定価 | 6,160円 (本体:5,600円) |
ISBN | 978-4-622-03820-7 |
Cコード | C1336 |
発行日 | 2001年11月1日 |
「一見放浪と見えるような旅を重ねることで、私たちのアジア文化観は厚みを増していく」。本著作集第9回配本は、著者最晩年の十年の文業を初めて集成した『歩く学問』をお届けする。
遠くインド洋に浮かぶ《謎の孤島》ココスに振り向けた異様なまでの情熱、大上段の議論からは常に見過ごされてきた「国境をこえる人びと」に注ぐ暖かい眼差し、海・野菜・炭などにめぐらす新鮮な考察、「一粒種信仰」にますます囚われていく日本の行方への深い懸念……
病を得てなお「めおと旅」をゆるやかに続けていった著者が書き綴る長短さまざまな文章は、とびきりの滋味と示唆に富むものばかりである。「『歩く学問』の真骨頂」を共感を込めて語る、網野善彦氏の解説も含め、フィクショナルな「政治」の暴力がいたずらに増殖していくかに見える今こそ、是非とも噛み締めてほしい一巻である。