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内なる肖像

生物学者のオデュッセイア

LA STATUE INTERIEURE


〈私は自分のなかに、子供の時分から彫りつづけてきた内なる肖像ともいうべきものをもっている。自分の人生に連続性を与えているもの、自分の一番奥深い部分、自分の性格の一番かたい核にあたるもの……〉

本書は、1965年にノーベル賞を受賞したフランスの生物学者フランソワ・ジャコブのユニークな自伝である。出版されるやいちやくベストセラーとなり、翻訳も英、独をはじめ7ヵ国で刊行された。ユダヤ人としての出自、めくるめく多感な幼年・青年時代、ナチスの侵攻と母の死、自由フランス軍に志願、戦闘そして負傷、戦後の虚脱からパスツール研究所へ――これはジャコブという人間の波瀾に富んだ個人史であると共に、第二次世界大戦を中心とする現代史でもある。また、ルウォフやモノとの共同研究は、生物学革命の最前線の現場を生き生きと伝えている。

〈ドラマティックな人生を扱ったこの魅力的な物語によって、ジャコブは現代分子生物学の大立者たると同時に、一流の作家たる権利を主張している……断固として文学的な自伝〉(NYタイムズ)


「内なる肖像」の著訳者:

フランソワ・ジャコブ
Francois Jacob
1920年6月17日、フランスのナンシー市に生まれる。1950年にパスツール研究所に入り、60年に同研究所の細胞遺伝学部部長。82年に理事長となる。コレージュ・フランス教授。1965年にモノー、ルヴォフとともにノーベル医学生理学賞を受賞。著書『細菌の性と遺伝』(E・ウォルマンとの共著。富沢純一・古関治男訳、1963、岩波書店)、『生命の論理』(島原武・松井喜三訳、1977、みすず書房)“Sciences de la vie”(F.Gros,P.Royerとの共著、1980)、“Jeu des possibles:essai sur la diversite du vivant”(1981)、『内なる肖像』(辻由美訳、1989、みずず書房)、『可能世界と現実世界』(田村俊秀・安田純一訳、1994、みすず書房)。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
辻由美
つじ・ゆみ
翻訳家。主な訳書 ドミニック・シモネ『エコロジー――人間の回復をめざして』(白水社、1980)J.P.リブ編『エコロジストの実験と夢』(みすず書房、1982)ミッシェル・サロモン編『フューチャー・ライフ』(みすず書房、1985)アンドレ・ゴルツ『エコロジー共働体への道』(技術と人間、1985)〈ショワジール〉会編『妊娠中絶裁判』(みすず書房、1987)W.ローゼンボウム/D.スー/A.クシネール『エイズを生きる』(技術と人間、1987)ミッシェル・エレル『ホモ・ソビエティクス』(白水社、1988)。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「内なる肖像」の画像:

内なる肖像

「内なる肖像」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/424頁
定価 3,045円(本体2,900円)
ISBN 4-622-03935-4 C1045
1989年9月1日発行

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