目に見えない危険
暮らしの中に溢れる化学物質
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 232頁 |
定価 | 2,750円 (本体:2,500円) |
ISBN | 978-4-622-03959-4 |
Cコード | C0040 |
発行日 | 1997年10月20日 |
備考 | 現在品切 |
目に見えない危険
判型 | 四六判 |
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頁数 | 232頁 |
定価 | 2,750円 (本体:2,500円) |
ISBN | 978-4-622-03959-4 |
Cコード | C0040 |
発行日 | 1997年10月20日 |
備考 | 現在品切 |
「人間は管のごときものであり、その中を時代が通過してゆく。その時代の含む毒素は、50年、60年生きて管のどこかに病気という痕跡を留める」(「搾取異聞」)。
「君、どうなんです? 人類は滅亡するんですか」——或る日、埴谷雄高は著者にこう問うたが、本書はこの質問に対する一つの応答である。著者は、現代の日常の暮らしの中に溢れている、医薬をはじめとする多様な化学物質を具体的にとりあげ、その実態と危険性をつぶさに検証してゆく。癌と新薬のからくり、自動車産業における公害と環境問題、狂牛病と現代の畜産業界、ドリーの見た未来、密室中の動物実験と臨床試験など、われわれを取り巻く〈目に見えない危険〉の恐るべき実態が明らかにされる。現代における科学と科学研究の在り方を問いつつ、地球に溜まった科学文明の負の要素を摘発した本書は、人類存亡の危殿を日常生活から改めて考え直し、危機を回避するために必読の一冊である。