コレクション瀧口修造 8
今日の詩と造形
「ぼくが絵の世界に入ってきたのは、詩を書くものの立場からでした。今でも詩の世界からの使者としての気持はなくさないでいるつもりですが、日本ではすぐちっぽけな専門家に仕立てたがるのです」と言う瀧口修造は、まず詩人として出発した。しかし「私の黄色の青猫は疾っくに走り去ってしまったのだ」と朔太郎体験を語るとおり、その精神は直ちに世界の前衛へと向けられる。
ルヴェルディ、E.E.カミングズ、そして日本における最初の発見者となったガートルード・スタイン……。
本巻に収めたのは、戦後に書かれた数少ない詩論のすべてと、戦後まもなくから20年に及ぶ海外の造形芸術論である。
シュルレアリスムは別格として、瀧口が20世紀芸術の重要な成果と考えたキュビスムとアンフォルメルを中心に、文学と絵画、美術と批評の関連を問い続ける姿勢が、ここにあると言えよう。ミシェル・タピエ「別の美学について」など翻訳4篇を併収した。
月報 佐谷和彦・山口勝弘・金関寿夫
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「今日の詩と造形」の書籍情報:
- A5変型判 タテ200mm×ヨコ148mm/472頁
- 定価 5,565円(本体5,300円)
- ISBN 4-622-04398-X C1370
- 1991年10月2日発行
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