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女性にとっての職業

エッセイ集

PROFESSIONS FOR WOMEN AND OTHER ESSAYS


「ウルフがものを書く女たちの声に耳をすましつづけたのは、言うまでもなく、そうした女たちの長い列に連なる一人としての意識からである。職業作家であろうとなろうと、自分の言葉で自分を語る行為が女にとってどれほど強靱な精神のいとなみであるかを、ウルフは身をもって体験していたのだ。女がものを書こうとするなら、目の前に立ちはだかる〈家庭の天使〉の幻と命がけで闘わなければならないことも、『男が自分たちの感情を言いあらわすために作った言葉』で自分の感情や自分がいま生きている世界を表現しなければならない女のディレンマも、ペンをもつ先達の女たちとウルフが分かちあう共通体験なのである。女がものを書くことの意味とそれに伴うさまざまな問題を、言葉を変え、ところを変えて語るウルフのエッセイからは、ペンをもつ女のいとなみが一つの連続体として浮かび上がってこよう」(監訳者あとがき)
女性の知性・余暇から婦人協同組合まで、ドロシー・オズボーン、メアリ・ウルストンクラフトからブロンテ姉妹、オリーヴ・シュライナー、キャサリン・マンスフィールドへ。「語るべき自己」をもった女性たちを対象にした26篇のエッセイを集成し、ものを書く女たちの内面と歴史を照射した貴重な一冊。


「女性にとっての職業」の著訳者:

ヴァージニア・ウルフ
Virginia Woolf
1882年、著名な文芸批評家レズリー・スティーヴンを父親として、ロンドンに生れる。父親の教育と知的な環境(ブルームズベリ・グループ)の中で、早くから文学への情熱をはぐくむ。1915年、最初の長編小説『船出』を出版し、ついで『夜と昼』『ジェイコブの部屋』を発表する。さらに、彼女の小説世界を十全に開花させた傑作『ダロウェイ夫人』『燈台へ』『波』が生れる。ここで彼女は、プルースト、ジョイスらによって示された「意識の流れ」を、独自の立場から追求している。『幕間』をのこして、1941年神経衰弱のため自殺。また、重要なものとして他に、数多くのエッセイ、内面の記録たる「日記」がある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
出淵敬子
いづぶち・けいこ
日本女子大学教授
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
川本静子
かわもと・しずこ
津田塾大学名誉教授
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「女性にとっての職業」の画像:

女性にとっての職業

「女性にとっての職業」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/336頁
定価 3,360円(本体3,200円)
ISBN 4-622-04584-2 C0098
1994年7月8日発行

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