香港の起源 1
AN INSULAR POSSESSION
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 384頁 |
定価 | 4,620円 (本体:4,200円) |
ISBN | 978-4-622-04615-8 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 1998年2月20日 |
備考 | 現在品切 |
AN INSULAR POSSESSION
判型 | 四六判 |
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頁数 | 384頁 |
定価 | 4,620円 (本体:4,200円) |
ISBN | 978-4-622-04615-8 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 1998年2月20日 |
備考 | 現在品切 |
かつてジャン・コクトーが〈火龍の街〉と呼んだ魅惑的な都市、香港。1997年夏の返還騒ぎを経て、その行く末が改めて注目を集めるこの街は、しかし誕生当初から植民地主義の荒々しい力の下に、数奇な運命を演じてきた。
広東人の父とイギリス人の母の間に生を享けた作家、ティモシー・モーは、その意欲的な作風から、サルマン・ラシュディ、カズオ・イシグロらと並ぶ新しいイギリス小説の可能性を示す存在と見なされている。『香港の起源』は、そんな彼の力量をいかんなく発揮した大長篇小説である。
阿片戦争前後の香港・マカオ・広東を舞台に、画家、新聞記者、外交官たちが巻き込まれていく苛酷な〈歴史という物語〉を、多層的な手法で描き切った、まぎれもない傑作だ。
「洞察に満ちた緩みない筆致で、香港誕生の物語をくりひろげる……これは歴史小説の水準を引き上げる、見事な小説だ」(ダグラス・ダン)。全2冊。