世界文学の文献学
GESAMMELTE AUFSATZE ZUR ROMANISCHEN PHILOLOGIE
- 著者
- エリック・アウエルバッハ
- 訳者
- 高木昌史
- 訳者
- 岡部仁
「われわれがいま現にあるわれわれになったのは、このわれわれの歴史の中でこそである。われわれは歴史の中でのみ、いまあるわれわれでいられるのであり、またその中でしか、いまあるわれわれを展開させることができない。このことを肝に銘じて忘れないように明示することが、げんだいの文献学学者の使命なのだ」
『ミメーシス』で知られ、今世紀最大の碩学といわれる著者の代表的論文を、ここに集成した。ダンテとヨーロッパ中世文学、著者が範としたG.ヴィーコ研究、モンテーニュ、パスカルからボードレール、プルーストまでを扱ったフランス文学論を軸に、論文26編と書評14編を収録。伝説的な長編「フィーグラ」や白鳥の歌「世界文学の文献学」をはじめとしたその一つ一つには、該博な知識と方法論と想像力に裏打ちされた、本物の文学の姿、批評の精神が刻まれており、まさに圧巻である。
本質を明かす役割をはたす細部へのこだわりや、時間や空間を相対化しつつも、そこに一種の普遍を考えようとする著者の精神状態は、ギンズブルグやサイードに多大な影響を与えてきたことを例にあげるまでもなく、現代の批評界に必要なものであろう。本書は、姿かたちこそ違え、著者が書評しているクルツィウスの『ヨーロッパ文学とラテン中世』に匹敵する作品である。
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「世界文学の文献学」の書籍情報:
- A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/544頁
- 定価 11,550円(本体11,000円)
- ISBN 4-622-04706-3 C3098
- 1998年9月14日発行






