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ブレイク伝

BLAKE


ブレイクの想像世界は、ただ無窮へと向かう「時」にとらわれた巡礼の旅である。幻視家ブレイクの壮大なるコスモロジー、天国と地獄の体系は、いかなる時代と精神から生まれたのか?

これまでの多くの「ブレイク論」は、この詩人=画家の難解な宗教思想の解釈にかまけて、人間ブレイクの理解には及ばない憾みがあった。その点、著者のアクロイドは現代イギリスを代表する小説家であり、なによりもロンドンという街をすみずみまで知悉している。彼はこの立場を最大限に活かして、ブレイクの生誕した環境、散歩のコースから徒弟修業の実際、レノルズやフューズリにたいする複雑な人間関係、その版画技術の特徴、パトロンや収入の多寡、読書や宗教の傾向など、実生活から等身大の実像に迫っている。この視点から、ブレイクという天才のヴィジョンが実際にはどいうものであったか、それが自然に浮かび上がってくる仕組みになっている。

図版40頁を収録した伝記の決定版。


「ブレイク伝」の著訳者:

ピーター・アクロイド
Peter Ackroyd
1949年にロンドンの西に生まれる。68年ケンブリッジ大学入学、71年クレア・カレッジで修士号を取得(英文学)。大学での成績はダブル・ファースト(最優等)に輝く。その後、イェール大学客員研究員、『スペクテイター』誌の編集員、『ザ・タイムズ』紙の書評主幹などをつとめる。詩集をはじめ、小説・伝記の分野においても秀れた著作を発表し、日本でもその多くが翻訳されている。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
池田雅之
いけだ・まさゆき
1946年生まれ。早稲田大学文学部卒業。明治大学大学院文学研究科博士課程後期課程満期退学。現在早稲田大学社会科学部・大学院教授。著書 『想像力の比較文学』、『複眼の比較文化』、『新編・イギリス人の日本観』(以上、成文堂)、『小泉八雲の日本』(第三文明社)ほか。訳書 『ラフカディオ・ハーン著作集』(共訳、恒文社)、『キャッツ』(ちくま文庫)、『日本の面影』(角川文庫)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ブレイク伝」の画像:

ブレイク伝

「ブレイク伝」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/504頁
定価 12,600円(本体12,000円)
ISBN 4-622-04718-7 C3098
2002年2月8日発行

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