ミシェル・レリス日記 1
1922-1944
JOURNAL 1922-1989
レリスは『成熟の年齢』において、フロイト的なアレゴリーとシュルレアリスム流のモンタージュを用いながら、20世紀に生きる人間の自伝とは何かを示した。さらに四部作『ゲームの規則』において自画像の提示を発明して、実存主義への道を切り拓いた。そして学術報告書の域をはみ出した『幻のアフリカ』という不思議な著作。
レリスとはいったい何者なのか? その謎を解く鍵は、本書に隠されている。
「一方には外部の出来事の流れ、また一方には自分の内面で繰り広げられるもの。「日記」に意味があるとすれば、それはただこのような不条理な賭、つまり、必ずや分断されたものとしてあらわざるをえない要素を融合し絶対的統一をえようとする錬金術的な試みのうちにある」と1936年10月30日にレリスは記している。
レリス没後、寝室に置かれた机の中央の引き出しから明るみに出され、生前に委嘱をうけたジャマンによって綿密な校訂と注釈を施された『日記』は、同時に備忘録であり、アルバムであり、「見聞記」であり、フィールド・ノートであり、エッセイ帳であり、夢日記である。67年間にわたる日記の前半。全2巻。
「ミシェル・レリス日記 1」の著訳者:
- ミシェル・レリス
- Michel Leiris
- 1901年、パリ生まれ。作家・民族学者。1920年代にシュルレアリスム運動に加わり、その後ダカール=ジブチ調査旅行(1931-33)を経て民族誌研究の道に進み、人類博物館に勤務。自伝的作品として『成熟の年齢』および『ゲームの規則』全4巻があリ、民族誌の分野ではとくに憑依現象に関する著作を残す。1990年歿。ほかに邦訳として『黒人アフリカの美術』(新潮社、1968)、『ミシェル・レリスの作品』(全4巻、思潮社、1970-72)、『夜なき夜 昼なき昼』(現代思潮社、1970)、『闘牛鑑』(現代思潮社、1971)、『幻のアフリカ』(河出書房新社、1995)、『オランピアの頸のリボン』(人文書院、1999)、『ピカソ・ジャコメッティ・ベイコン』(人文書院、1999)などがある。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- ジーン・ジャマン
- Jean Jamin
- パリ社会科学高等研究所。人類学者。人類博物館勤務を経て、現在コレージュ・ド・フランス社会人類学研究室に勤務し、研究誌L’Hommeの編集にあたる。またミシェル・レリスの遺言執行人として、彼の死後、精力的に遺稿の出版にあたる。著書にAux origines de l’anthropologie francaise, La Sycomore, 1978; Jean-Michel Place, 1994がある。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 千葉文夫
- ちば・ふみお
- 1949年北海道生れ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。現在早稲田大学文学部教授。フランス文学。著書『ファントマ幻想』(青土社)。訳書にレリス『角笛と叫び』(青土社)、クロソフスキー『ローマの貴婦人』(哲学書房)、シュネデール『グレン・グールド 孤独のアリア』(筑摩書房)、シュネデール『シューマン 黄昏のアリア』(筑摩書房)、『プーランクは語る』(筑摩書房)、マセ『最後のエジプト人』(白水社)、ドゥレ『リッチ&ライト』(みすず書房)など。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
この本の関連書
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「ミシェル・レリス日記 1」の書籍情報:
- A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/480頁
- 定価 8,190円(本体7,800円)
- ISBN 4-622-04736-5 C3098
- 2001年12月18日発行