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強迫パーソナリティ【新装版】

OBSESSIVE PERSONALITY


現代は強迫パーソナリティの時代である。そのパーソナリティ構造の極端なものが、精神科医を訪れる患者の大部分を占めている。すべての強迫パーソナリティが社会的に不適応を起こしているわけではなく、逆に社会の中にあって、ときには高い社会機能を果たしている人も少なくない。

本書のユニークな点は、第一部として強迫パーソナリティ(あるいは強迫的な生き方)の記述、第二部にはその破綻としてのいくつかの病態(うつ状態、恐怖神経症、強迫神経症、嗜癖状態、ギャンブル、盗癖、自慰など)を簡単にスケッチし、最後に第三部として(個々の病態ではなくて)強迫パーソナリティの精神分析療法をおいていることであろう。重心はあくまでも強迫パーソナリティにある。

著者サルズマンはワシントン精神医学校でトレーニングを受けた、サリヴァンの流れを汲む精神分析医で、現在ジョージタウン大学臨床教授。
「治療は、困難ではあるが成功することも非常に多い。その結果、もはや〈絶対的で不可能な要求〉にしばられない、より自由な人間が生れる。」


「強迫パーソナリティ【新装版】」の著訳者:

レオン・サルズマン
Leon Salzman
1915年ニューヨーク市ブルックリンに生れる。精神分析医。開業のかたわら1961年以降、ジョージタウン大学臨床教授。著書 Developments in Psychoanalysis ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
成田善弘
なりた・よしひろ
1941年名古屋市に生れる。名古屋大学医学部卒業。精神医学専攻。現在椙山女学園大学教授。著書『精神療法の第一歩』(診療新社、1981)『心身症と心身医学』(岩浪書店、1986)『精神療法の経験』(金剛出版、1993)ほか。訳書J.F.マスターソン『青年期境界例の治療』(共訳、金剛出版、1979)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
笠原嘉
かさはら・よみし
1928年神戸市に生れる。京都大学医学部卒菜。精神医学専攻。現在名古屋大学名誉教授。藤田保健衛生大学客員教授。著書『精神医科のノート』(1976)『精神病と神経症』(1984)『新・精神科医のノート』(1997)(以上みすず書房)『退却神経症』(1984)『軽症うつ病』(1996)(以上講談社現代新書)。訳書 ボス『精神分析と現存在分析論』(1962)『夢』(1960)ハナ・グリーン『デポラの世界』(1971)『手のことば』(1974)レイン『ひき裂かれた自己』(1971)『狂気と家族』く1972)『経験の政治学』(1973)『生の事実』(1979)クーパー『家族の死』(1978)(共訳、以上みすず書房)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

目次


第一部 強迫パーソナリティの諸特徴
1 強迫的行動についての諸理論
2 強迫的スタイル
3 社会参加、性生活、結婚生活
4 強迫スペクトル
第二部 強迫状態と他の症候群
5 抑うつ
6 恐怖症
7 強迫的防衛の破綻
8 嗜癖状態
第三部 治療
9 強迫パーソナリティの治療
10 臨床的考察
エピローグ
 訳者あとがき
 索引

この本の関連書


「強迫パーソナリティ【新装版】」の画像:

強迫パーソナリティ【新装版】

「強迫パーソナリティ【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/344頁
定価 3,990円(本体3,800円)
ISBN 4-622-04960-0 C1047
1998年10月20日発行

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