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みすずライブラリー

線文字Bの解読

DECIPHERMENT OF LINEAR B


1952年の線文字Bの解読成功は、古代史研究に画期的な進歩をもたらす大事件だった。クレタ島出土の粘土板に誌されたこの文字は、エヴァンズによる発見から半世紀の後、ついにマイクル・ヴェントリスの手で読み解かれたのである。
本書ではその共同研究者チャドウィックが、夭折した天才ヴェントリスを主人公に、解読の経過をつぶさに追い、また解読を通じてうかがわれたミュケナイ世界の姿を描き出す。一篇の推理小説を思わせる、サスペンスと知的感興にみちたストーリー、先史時代ギリシアへの格好の入門書である。


「線文字Bの解読」の著訳者:

ジョン・チャドウィック
John Chadwick
1920年ロンドンに生まれる。セント・ポールズ・スクールを経て。1946年ケンブリッジ大学(コルプス・クリスティ・カレッジ)卒業。この間、第二次世界大戦により一時勉学を中断し、海軍の語学将校として軍務に服す。1946-52年、『オックスフォード・ラテン語辞典』(1968-82)の編纂スタッフ。1952年、マイクル・ヴェントリスの線文字B解読に協力し、一躍世界に知られるようになった。同年以降、ケンブリッジ大学で古典学、ギリシア語を講ずるとともに、ヴュントリス亡き後。ミュケナイ文書研究の第一人者として活躍、国際的評価をうけている。ケンブリッジ大学名誉教授。著書には、The Medical Works of Hippocrates(共著、1950)、Documents in Mycenaean greek(ヴェントリスと共著、1956、第2版、1973)、The Pre-histry of the Greek Lnguage(1963)。The Mycenaean World(1967;邦訳『ミュケーナイ世界』(みすず書房)。Linear B(1987;邦訳『線文字B』学藝書林)などがある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大城功
おおき・いさお
1907年に生まれる。京都大学文学部(ドイツ文学専攻)および法学部卒業。大阪市立大学文学部助教授、京都府立大学文学部教授、京都産業大学教授を歴任。1988年歿。訳書 H.キューン『都市文明の曙』P.E.クリ一夕ー『失われた言語』(以上みすず書房、1960、1964)R.H.シュライオック『近代医学の発達』(東京創元社、1974〉ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「線文字Bの解読」の画像:

線文字Bの解読

「線文字Bの解読」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/256頁
定価 2,625円(本体2,500円)
ISBN 4-622-05015-3 C0320
1997年6月20日発行

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