友愛のポリティックス 2
POLITIQUES DE L’AMITIE
「おおわが友たちよ、一人も友がいない。」この言葉は、ある巨大な風説の、暗唱され詠唱される再引用として、われわれの記憶の白昼を、夢を見ながら横切って行く。例えばモンテーニュからカントへ、ニーチェからブランショへ、バタイユの友でありこの時代の思考者たちの友である、『友愛』の思考者であるブランショへ。
歴史を兄弟化の過程とみなす思想と、そこから排除される姉妹たち、戦争と平和をめぐる言説、カントの徳論の読解など。なお附論の「ハイデッガーの耳」は、『存在と時間』のなかの一文を起点に、そのフィリア(友愛)解釈を検討する。デリダの主著。全2巻。
「友愛のポリティックス 2」の著訳者:
- ジャック・デリダ
- Jacques Derrida
- アルジェリア生まれ。フランスの思想家。 高等師範学校卒業。脱構築、散種、グラマトロジー、差延などの概念を作り出し、ポスト構造主義を代表する哲学者と目される。『フッサール哲学における発生の問題』から出発、ニーチェやハイデガーの哲学を批判的に発展させた。「脱構築」は文学理論や法哲学などにも影響をおよぼしている。1985年から社会科学高等研究院の教授としてセミナーを実践した。数多い著作のうち、「割礼告白」を含むベニントンとの共著『ジャック・デリダ』、「最強存在の理性」と「来るべき啓蒙の《世界》」の二編を収めた『ならず者たち』などの翻訳は、みすず書房より近く刊行される。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 鵜飼哲
- うかい・さとし
- 1955年東京に生まれる。京都大学大学院文学研究科卒業。フランス文学・思想専攻。現在、一橋大学大学院言語社会研究科教授。著書『抵抗への招待』(みすず書房、1997)『償いのアルケオロジー』(河出書房新社、1997)ほか。訳書 ジュネ『恋する虜』(共訳、人文書院、1994)『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』(編訳、現代企画室、1999)デリダ『他の岬』(共訳、みすず書房、1993)『盲者の記憶』(同、1998)ほか。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 大西雅一郎
- おおにし・まさいちろう
- 1955年大阪府に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学博士課程中退。パリ第一大学留学。フランス文学・現代思想専攻。現在、成蹊大学教授。訳書 コフマン『窒息した言葉』(未知谷、1995)ナンシー他『共同―体』(松籟社、1996)ナンシー『哲学の忘却』(同、2000)『神的な様々の場』(同、2001)ルナン他『国民とは何か』(共訳、インスクリプト、1997)ほか。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 松葉祥一
- まつば・しょういち
- 1955年大阪生まれ。神戸市看護大学教授。著書『来るべき民主主義』(共著、藤原書店、2003)ほか。訳書 バリバール『市民権の哲学』(青土社、2000)、デリダ『友愛のポリティクス』(共訳、 みすず書房、2003)、ランシエール『不和あるいは了解なき了解』(共訳、インスクリプト、2004)ほか。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
この本の関連書
「友愛のポリティックス 2」の画像:
「友愛のポリティックス 2」の書籍情報:
- A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/304頁
- 定価 4,410円(本体4,200円)
- ISBN 4-622-07024-3 C3010
- 2003年2月20日発行