甘美なる来世へ
OFF FOR THE SWEET HEREAFTER
- 著者
- トーマス・R・ピアソン
- 訳者
- 柴田元幸
「それは私たちが禿のジーターを失くした夏だったが禿のジーターはジーターといってももはや大半ジーターではなく大半スロックモートンにたぶんなっているというか……」、作品冒頭、1238字も句読点なしでぶっちぎりに続く伝説的なセンテンスに度肝を抜かれた読者は、それから400頁に及ばんとするこの破天荒でワクワクする小説のワンダーランド、〈ピアソン・ワールド〉に参入する、通過儀礼を済ませたことになるだろう。
舞台はアメリカ南部、小さな田舎町ニーリーである。その小さなコミュニティを世界全体として生きる人々の、何ということもない日常が、抱腹絶倒の生き生きとした見事な筆致で描かれていくのを辿るうちに、驚くべき事件、グロテスクな人物の数々がゆっくりと姿を現し、やがては悲劇的な展開に進んでいく……
柴田元幸が惚れ込み、3年の歳月をかけてじっくり訳し上げた、笑いと脱線と戦慄に満ちた空前絶後の物語。バスター・キートンもかくやと思わせ、21世紀のスターンともフォークナーとも喩えられる、アクロバティックな’超文章’の果てに浮かび上がる〈上等な憂鬱〉を、柴田氏の超絶技巧の名訳で、ぜひご堪能あれ。
「甘美なる来世へ」の著訳者:
この本の関連書
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「甘美なる来世へ」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/408頁
- 定価 2,940円(本体2,800円)
- ISBN 4-622-07069-3 C0097
- 2003年11月21日発行






