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戦争とテレビ

WAR AND TELEVISION


戦争・テロの報道洪水のなかで、「戦争をテレビで観ること」に違和感がなくなっている。われわれはテレビをとおして戦争をどう知るのか。戦争の「歴史」は映像によってどのように「編まれていく」のか。

本書は、戦争の当事者がテレビ報道をどう操作・統制し、メディアの五感を麻痺させるか、「テレビの客観性」は制作の過程でどのように組み立てられるか、バランス重視の「左右対称病」が蔓延する詳細をヴェトナム戦争と湾岸戦争に即して分析する。

さらに湾岸戦争はアメリカ人にとって、ヴェトナム戦争を忘れるための戦争でもあった。その推進派も抵抗派も、テレビを十全に利用した。歴史と記憶の問題は、テレビ・メディアのあり方と切り離せない。

さかのぼって朝鮮戦争は、テレビ以前の戦争、アメリカ人にとっては「忘れられた」戦争だ。本書の後半は、著者自身が英国のテレビ局の依頼で、この戦争について北朝鮮でドキュメンタリーを制作した体験記。「嘘をつかない」はずの映像が、後年になって回顧・考察されると、なぜか戦争の古典的解釈が揺らぎはじめる。

著者はアメリカの対東アジア外交史、とくに朝鮮半島問題の世界的権威。本書は、戦争や人の生死をテレビで「体験」することの重大性について再考をせまるだろう。


目次


日本の読者へ
謝辞
序論

  I
第1章 テレビはなにか?
第2章 ドキュメンタリーとドキュドラマ
第3章 ヴェトナム戦争  はたして「テレビ戦争」だったのか?
第4章 「ノーモア・ヴェトナム」  湾岸戦争

  II
第5章 始動  テレビ以前――知られざる戦争
第6章 準備段階  「他者」への接近
第7章 本番   最後の共産主義者を撮る
第8章 放送まで  「知られざる戦争」をめぐる駆け引き
エピローグ

訳者あとがき・解説
原注
索引


著訳者略歴

ブルース・カミングス
Bruce Cumings

1943年生まれ。 1975年コロンビア大学政治学博士。 スワスモア・カレッジ、ワシントン大学を経て1987年からシカゴ大学教授。 1994年から3年間ノースウェスタン大学教授、 同大学国際比較研究センター所長。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
渡辺将人
わたなべ・まさひと

1975年東京に生まれる。 早稲田大学英文科卒(アメリカ政治思想史)。シカゴ大学大学院国際関係論課程にてブルース・カミングスに師事し、2000年修士号を取得。 専攻はアメリカ外交政策、 日米外交史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「戦争とテレビ」の画像:

戦争とテレビ

「戦争とテレビ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/360頁
定価 3,024円(本体2,800円)
ISBN 4-622-07091-X C1036
2004年5月10日発行

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