「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



はるかなる視線 2【新装版】

LE REGARD ELOIGNE


見物席から見るところの我が風姿は、離見で見た自分である。そして、自己の眼で見るところの自己の姿は、それは我見であって、決して離見で見た自分ではない。離見の見方で見る時には、見物人と同じ心になって見るわけであって、かくする時には、自己の姿というものを完全に見極めることができる。世阿弥『花鏡』より

「はるかなる視線」とは、この世阿弥の〈離見の見〉に触発されたタイトルである。文化人類学とは、観察者のネイティブな文化とは異なった文化の研究であるが、同時に、みずからの文化への反省である。レヴィ=ストロースにとっては、カルテジアン文化の深化の試みでもあるのだ。

著者は多様な題材をとおしてそれを提示してみせる。ワーグナーの「パルジファル」、マックス・エルンストの画法、アポリネールの詩「イヌサフラン」、現代の英才児教育、40年前のニューヨークの骨董屋歩き等々である。そしてそれらはすべて“一本の糸でつながっている”のである。

『神話論理』以後の新しい視座と可能性を示した本書は、たえず前進しつづける著者の学問への態度によって、われわれに新鮮な感銘をあたえる。


「はるかなる視線 2【新装版】」の著訳者:

クロード・レヴィ=ストロース
Claude Levi-Strauss
1908年ベルギーに生まれる。パリ大学卒業。1931年、哲学教授資格を得る。1935-38年、新設のサン・パウロ大学社会学教授として赴任、人類学の研究を始める。1941年からニューヨークのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチで文化人類学の研究に従事。1959年コレージュ・ド・フランスの正教授となり、社会人類学の講座を創設。1982年退官。アカデミー・フランセーズ会員。著書『親族の基本構造』(番町書房1977-78)『人種と歴史』(みすず書房1970)『悲しき熱帯』(中央公論社1967)『今日のトーテミスム』(1970)『構造人類学』(1972)『野生の思考』(1976)『やきもち焼きの土器つくり』(1990)『遠近の回想』(共著、1991)『みる きく よむ』(2005、以上みすず書房)他。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
三保元
みほ・もと
1932年、神戸に生まれる。1957年、パリ大学文学部卒業。1957-74年、日本放送協会国際局に勤務。元国際基督教大学教授。訳書 ロべール・ギラン『ゾルゲの時代』(中央公論社、1980)ジャン・デ・カール『狂王ルートヴィヒ』(中央公論社、1983)フランシーヌ・エライユ『貴族たち、官僚たち』(平凡社、1997)レーモン・アロン『レーモン・アロン回想録』1・2(みすず書房、1999)他。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「はるかなる視線 2【新装版】」の画像:

はるかなる視線 2【新装版】

「はるかなる視線 2【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/280頁
定価 3,360円(本体3,200円)
ISBN 4-622-07192-4 C1010
2006年2月20日発行

この本を購入する