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エドワード・サイード OUT OF PLACE
「パレスチナという巨大な問題の底知れぬ奥深さに恐れおののきながら、サイードのテキストだけを指針に中東諸国を旅して廻った。永遠に失われたパレスチナでのサイード一家の痕跡を描いた自伝「OUT OF PLACE」を、将来に向けた共生の夢物語として読みかえられないかと願って、旅を続け、多くの人々と出会った。
故郷を奪われたパレスチナ難民も、様々なディアスポラ体験の末にイスラエルに辿りついたユダヤ人も、境界線上で生きていることには変わりがない。その不安定で揺れ続けるアイデンティティを大らかに受けとめようとする人々を通してなら、そこにサイードが終生希望を託そうとした未来が見えると思った。OUT OF PLACEであることは、あらゆる呪縛と制度を乗り越える未来への指針なのかもしれない」(佐藤真)
『阿賀に生きる』ほかで知られる日本屈指のドキュメンタリー映画作家・佐藤真が渾身のロードムービーを完成させた。『エドワード・サイードOUT OF PLACE』である。本書はその採録シナリオ全編(画面抜きのショット58点+監督の補足説明)、ロケハンから編集にいたるまでを詳細に綴った監督の制作ノート(撮影風景ほかスチール14点+地図1点)に加え、チョムスキー、バレンボイムほか本編でカットされた膨大な関係者インタビューを復元収録。パレスチナ周辺で何が起こり、何が考えられているかについて明快なメンタルマップを提示する最良のサイード入門書。
「エドワード・サイード OUT OF PLACE」の著訳者:
目次
声の共振を求めて――制作ノート 佐藤真
エドワード・サイードを語る 文・構成 中野真紀子
第1章 I Belong to You 絆を求めて
マリアム・サイードとの会話から/マイケル・ウッド/ワディー&ナジュラ・サイード
第2章 コロンビア大学
マイケル・ローゼンタール/ゴーリ・ビスワナサン/ジョナサン・コール/ アキール・ビルグラミ/ノーム・チョムスキー
第3章 パレスチナの外から
シャフィーク・アル=フート/N・チョムスキー
コラム 帰還権について
ジョゼフ・マサド/N・チョムスキー
第4章 パレスチナの内から
タニア・タマリ・ナーシル/ムスタファ・バルグーティ/アズミ・ビシャーラ
コラム バイナショナリズムについて
J・マサド/N・チョムスキー
第5章 イスラエル人との対話
イラン・パペ/ダン・ラビノビッツ/ミシェル・ワルシャウスキー
コラム 「最後のユダヤ系知識人」
N・チョムスキー/J・マサド/ギル・アニジャール
第6章 音楽家
ダニエル・バレンボイム
エドワード・サイードOUT OF PLACE 採録シナリオ
映画ガイド 佐藤真/中野真紀子
この本の関連書
「エドワード・サイード OUT OF PLACE」の画像:
「エドワード・サイード OUT OF PLACE」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/256頁
- 定価 2,100円(本体2,000円)
- ISBN 4-622-07211-4 C1010
- 2006年4月24日発行






