みすず書房

大塚久雄 人と学問

付 大塚久雄「資本論講義」

判型 四六判
頁数 242頁
定価 2,860円 (本体:2,600円)
ISBN 978-4-622-07228-7
Cコード C1033
発行日 2006年7月3日
備考 現在品切
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大塚久雄 人と学問

経済史研究、マックス・ウェーバー研究で日本の社会科学に大きな足跡をしるした大塚久雄。今年はその没後10年に当たる。

『大塚久雄著作集』(全10巻、岩波書店)の担当編集者だった石崎津義男のことを大塚は、「なにか共著者のような気持さえする」と言っている。私事についてあまり細かく話さない大塚だが、石崎には幼少時からの過去についていろいろと語った。それは『著作集』完結後もつづき、分厚いメモが石崎の手許に残った。それに時代背景を加えて整理したのが本書である。

左脚切断、左肺の3回にわたる大手術、戦前の右翼からの攻撃、戦後の〈大塚史学〉批判、『株式会社発生史論』(1938)の刊行、『欧州経済史序説』(1938)の朝鮮人学生への影響……。幼年時代から晩年まで、大塚久雄の人と学問を知るための稀有な書である。

大塚久雄「資本論講義」を付す。