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ヨーロッパ文明史【新装版】
ローマ帝国の崩壊よりフランス革命にいたる
HISTOIRE DE LA CIVILISATION EN EUROPE
七月王政時に国政を担った政治家・学者、ギゾーによる歴史の展望。ソルボンヌで行った講義録。
「ヨーロッパ文明史【新装版】」の著訳者:
目次
1840年の序
第六版の序
第一講
この講義の主旨――ヨーロッパ文明史――ヨーロッパの文明におけるフランスの役割
――文明というものは語りうること――それは歴史上のもっとも普遍的な事実なること
――文明なる語の日常通俗的な意味について――二つの主要事実が文明を構成する
(一)社会の発展 (二)個人の発達――この主張の証拠――これら二つの事実は相互に
必然的に結びついており、晩かれ早かれ互いに他の原因になること――人間の運命は
その現在のもしくは社会的の状態の中にことごとく包含されるか――文明の歴史は二つの
観点から観察せられ、提示せられうる――講義案について数言――諸精神の現状と文明
の将来について
第二講
本日の講義の要領――古代文明の単一性――近代文明の多様性――その優越――ロー
マ帝国崩壊期におけるヨーロッパの状態――都市の優位――諸皇帝による政治的改革
の試み――ホノリウスおよびテオドシウス二世の勅書――帝国という名の勢威――キリスト
教会――第五世紀にキリスト教会の経過した諸状態――都市の職掌における聖職者――
教会の好影響と悪影響――夷狄――夷狄は近代世界に個人の独立の意識と人間の人間
に対する服従を導入する――第五世紀初頭における文明の諸要素の要約
第三講
本日の講義の要領――種々の制度は全て正統性を要望する――政治上の正統性とはい
かなるものか――五世紀における全ての統治制度の共存――人の状態、財産、制度に
おける不安定――それには二つの原因があった。一つは形而下のもの、すなわち侵略
の継続であり、他の一つは精神的なもの、すなわち夷狄に特有の個性意識である――
文明の諸原理は秩序の要求、ローマ帝国の記念、キリスト教会、夷狄であった――夷狄、
都市、イスパニア教会、シャルルマーニュ、アルフレッドによる組織の企図――ゲルマニア
人の侵入およびアラビア人の侵入の停止――封建制度の開始
第四講
本日の講義の要領――事実と教義の必然的契合――都市に対する田野の優越――小封
建社会の組織――采地所有者の性質と家族精神とに対する封建制度の影響――封建制
度に対する民衆の怨恨――僧侶は農奴に対してほとんど何もなしえなかった――封建制度
を規則正しく組織することの不可能――(一)強力な権威の欠如 (二)公の権力の欠如 (三)
職邦制の困難――封建制度固有の抵抗権の観念――封建制度が個人の発達に およぽし
た好影響と社会秩序に与えた悪影響
第五講
本日の講義の要領――宗教は聯合の一原理である――強制力は政府の本質には属さな
い――政府の正統性の条件 (一)権力がもっとも相応せる者の掌中にあること (二)被
統治者の自由を尊重すること――教会は団体であって階級ではなかったからこの第一
の条件を充した――教会内において実施されていた種々の任命方法および選挙方法
――教会は権威の原理を不当に拡張し、力を濫用したために第二の条件に失格した
――教会内における精神上の運動と自由――教会と諸王の関係――原理として樹立さ
れた精神界の権力の独立不覊――俗界の権力の侵略を目指す教会の自負と勢力
第六講
本日の講義の要領――教会内における統治者と被統治者の分離――俗人の聖職者に対
する間接の影響――聖職者団は社会のあらゆる階級から補充された――公序と法制に
対する教会の影響――教会の罪人教誡制度――人間精神の発達はまったく神学的である
――教会は概して権力に味方する――少しも驚くことはない、宗教というものは人間の自由
を規制することを目的とする――五世紀から十二世紀聞における教会の種種の状態――
(一)帝国の教会 (二)夷狄の教会。二権分立の原則の発展。修道士団の発展について
――(三)封建的教会。組織の企図。改革の要望。グレゴリウス七世――神政約数会――
検討精神の復活。アベラール――自治体の運動――この二つの事実の無関係
第七講
本日の講義の要領――十二世紀および十八世紀における自治体の状態の比較概観――
二重の問題――(一)自治体の解放について――五世紀から十世紀間の都市の状鰻――
都市の衰微と復興――自治体の反抗――特典――自治体解放の社会的および精神的結
果――(二)自治体の内政について――庶民の集会――長官――上層および下層市民
――ヨーロッパ諸国における自治体の状態の多様性
第八講
本日の講義の要領――ヨーロッパ文明の一般史に対する一瞥――その特殊的、根本的
性格――この性格の現れ始める時代――十二世紀から十六世紀間のヨーロッパの状態
――十字軍の性格――その精神上および社会上の原因――この原因は十三世紀末には
もはや存在しない――文明に対する十字軍の効果
第九講
本日の講義の要領――ヨーロッパおよび世界の歴史における王権の重要なる役割――
この重要性の真の原因――王権の制度を考察すべき二重の観点――(一)王権の固有、
不変の性質――王権は正統の主権者の人格化である――その限度いかん――(二)王権
の柔軟性と多様性――ヨーロッパの王権は王権の様々な種類の結果のように見える
――夷狄流の王権について――ローマ帝国流の王権について――宗教的王権について
――封建的王権について――いわゆる近代的王権、およびその真の特徴について
第十講
本日の講義の要領――近代ヨーロッパの種々な社会的要素を同一の社会の中、同一の
中央棟力の下で調和させ、もろともに生かし、活動させるための試み――(一)神政組織の
試み――この試みの失敗した理由――四つの主な障碍――グレゴリウス七世の過失――
教会の支配に対する反動。人民側より、主権者側より――(二)共和組織の試み――イタリ
アの諸共和国――その欠点――フランス南部の都市――アルピ宗徒討伐十字軍――スイ
ス聯邦――フランドルおよびラインの自治体――ハンザ同盟――封建貴族と自治体の闘争
――(三)折衷組織の試み――フランスの三部会――イスパニアおよびポルトガルの国会
――イギリスの議会――ドイツの特殊状態――これら全ての試みの不首尾――その原因
いかん――ヨーロッパの一般傾向
第十一講
本日の講義の要領――十五世紀の特殊性――人民および政府の漸進的集中――(一)フ
ランスについて――フランス国民精神の形成――ルイ十一世の統治方法――(二)イスパ
ニアについて――(三)ドイツについて――(四)イギリスについて――(五)イタリアについて
――語国家の対外関係および外交の発生――宗教思想における動き――貴族階級による
改革の試み――コンスタンツおよびバーゼルの教議会――民衆による改革の試み――ヨハ
ン・フス――文芸復興――古代讃美――古典派あるいは自由思想家――一般的活動――
旅行、発見、発明――結論
第十二講
本日の講義の要領――近代史において普遍的事実を識別することの困難――十六世紀
のヨーロッパ概観――性急な一般化の危険――宗教改革について指摘される種々の原
因――その主たる特徴は精神界における専制権力に対する人間精神の反抗である――
このことの証拠――諸国における宗教改革の運命――宗教改革の弱点――ジェズイット
――宗教社会の革命と俗社会の革命の類似
第十三講
本日の講義の要領――イギリス革命の一般的特徴――主なる原因――この革命は宗教
性よりも政治性を多く帯びている――三大党派が相継ぐ――(一)合法的改革派について
――(二)政治的革命派について――(三)社会的革命派について――全てが失敗する――
クロンウェルについて――スチュアート家の復辟について――合法内閣について――無節操
内閣について――国民内閣について――イギリスおよびヨーロッパにおける1688年の革命に
ついて
第十四講
本日の講義の要領――イギリス文明の進行と大陸文明の進行の間に存する差異と類似
――十七世紀および十八世紀のヨーロッパにおけるフランスの優位――十七世紀におい
てはフランスの政府による――十八世紀においてはフランス国自体による――ルイ十四世
の政治について――その戦争について――外交について――行政について――立法につ
いて――その急速なる凋落の原因――十八世紀のフランスについて――哲学的革命の根
本特徴――この講義の結論
訳注
後記
新版へのあとがき(沢崎浩平)
書誌
この本の関連書
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「ヨーロッパ文明史【新装版】」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/344頁
- 定価 3,360円(本体3,200円)
- ISBN 4-622-07239-4 C1020
- 2006年9月7日発行
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