みすず書房

ヨーロッパ戦後史 上

1945-1971

POSTWAR

判型 A5判
頁数 608頁
定価 7,040円 (本体:6,400円)
ISBN 978-4-622-07341-3
Cコード C1022
発行日 2008年3月19日
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ヨーロッパ戦後史 上

この本の傑出ぶりは余人には容易に成就できないものだが、褒めるのは簡単だ。文章は生き生きしており、内容は大国から小国に至るまで、まことに超人的な広がりをもち、そして何よりも、この本は才気煥発である。どのページを開いても、思いがけないデータが載っているか、新鮮な考察が述べられているか、あるいはすでにおなじみの考察に斬新な再考察が加えられているのである。——ルイス・メナンド(『ニューヨーカー』)
その知識は広大、思想は深遠である。読んでいると、第二次大戦の瓦礫やソヴィエト共産党の冷酷な全体主義支配からのヨーロッパの帰還について、ジャットの出張個人セミナーに出席している気持になる。——デイヴィッド・ハルバースタム
重大な歴史事件の記述と鋭敏で独創的な政治分析とを結び合わせること、東西ヨーロッパを均しくカバーすること、その登場人物たちの行動ぶりや逃避ぶり、偉業や失敗に対して辛辣かつ正確公正な判断を下すこと、こうした点でジャット氏をしのぐ人はいない。——スタンレー・ホフマン(『フォーリン・アフェアーズ』)

各紙誌絶賛のうちに、『ニューヨーク・タイムズ』年間ベストテン、『タイム』年間必読書、ピュリッツァー賞最終候補。いま最も注目される歴史家の快著。「ヨーロッパ戦後史のスタンダードの地位を獲得し、またそのエンサイクロペディアとしての高い評価を受けることに成功した。今後もそれは揺らがぬであろう。」(長部重康・本書解説より)

目次

『ヨーロッパ戦後史』を読むために(長部重康)

はじめに

第1部 戦後・1945-1953年
I  戦争が遺したもの
II 報復
III リハビリテーション
IV 不可能な決着
V 冷戦到来
VI 粛清旋風のなかへ
VII 文化戦争
結び 古きヨーロッパの終焉

第2部 繁栄と不満と・1953-1971年
VIII 安定の政治学
IX 失われた幻想

補章 経済二国物語
X 豊かさの時代
XI 社会民主主義の季節
XI 革命の亡霊
XIII ことは終わった

営業部より

姜尚中氏が東京国際ブックフェア2009の基調講演で、「歴史に対しての英知が刻み込まれている。現代的な古典とはこういうものだ」と、本書を絶賛されました。

書評情報

吉田徹(北海道大学准教授)
日経新聞2008年9月14日
岩間陽子(政策研究大学院大学准教授)
読売新聞2008年11月2日
姜尚中(政治学者)
日本経済新聞2009年7月5日(日)
日刊ゲンダイ
2009年9月1日(火)
姜尚中
編集会議(別冊)2010年11月号
出口治明
週刊東洋経済2011年11月26日号
出口治明(ライフネット生命保険社長)
エコノミスト2012年9月11日号

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