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イラク戦争のアメリカ

THE ASSASSINS’GATE : AMERICA IN IRAQ


2003年5月のブッシュ大統領による「主要な戦闘終了」宣言から年月を経るにつれ、イラク戦争はますます混迷を深めている。あの戦争は一体何だったのか? 本書は、イラク戦争を理解するための必読書として必ず名前があがる本の日本語版である。
イラク戦争の知的支柱であるネオコンの源流が左翼思想であることは知られている。本書では1930年代の左翼思想の一部がヴェトナム戦争で「現実に目覚めたリベラル」となり、レーガンという庇護者を得て発展する過程が的確にまとめられている。そして、9/11後に始まったネオコンと亡命イラク人らとの合同開戦キャンペーンが、ある中心的亡命イラク人に共感を覚えつつも決定的に距離を置いた視点から描かれている。
イラク戦争の歴史的研究成果が本となるのは、まだ先のことだろう。この歴史的事件の全貌を俯瞰するには、起きた出来事との距離はまだあまりにも近い。しかし傍観者的に加える批判とも、軍事・政策論中心の分析とも一線を画する著者のアプローチは、当事者意識のある同時代の人間にのみ可能と言えるだろう。イラク人社会に深く分け入る取材力も群を抜いている。
本書は単なる戦争批判の書ではない。著者の立ち位置も含めて批判的検証に供することで、この戦争の真の問題を理解するための貴重な示唆を、われわれ同時代人に与えてくれる書であろう。


目次


プロローグ
1 終わりなき闘い
2 妄想
3 亡命者
4 特別計画
5 壊れた心
6 宮殿
7 大尉
8 占領下のイラク人
9 暴動
10 内戦
11 戦没将兵追悼記念日
12 普通の市民
13 エピローグ
14 後記
情報源について
謝辞


著訳者略歴

ジョージ・パッカー
George Packer

1960年生まれ。アメリカのジャーナリスト・小説家。アメリカの雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライター。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
豊田英子
とよだ・えいこ

1952年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒。主に報道翻訳。共訳書にブルース・カミングス著『北朝鮮とアメリカ 確執の半世紀』(明石書店2004)。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
酒井啓子
さかい・けいこ

1959年生まれ。東京外国語大学大学院教授。イラク政治史、現代中東政治専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「イラク戦争のアメリカ」の画像:

イラク戦争のアメリカ

「イラク戦争のアメリカ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/624頁
定価 4,536円(本体4,200円)
ISBN 978-4-622-07348-2 C0031
2008年1月25日発行

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