構造・神話・労働【新装版】
クロード・レヴィ=ストロース日本講演集
CLAUDE LEVI-STRAUSS
「すなわち、〈構造〉とは、要素と要素間の関係とからなる全体であって、この関係は、一連の変形過程を通じて不変の特性を保持する」(「構造主義再考」)
「神話の第一の性格はこの〈時間統合機能〉です。……第二の性格は〈複数コードまたは多重コードの使用〉と私が呼ぶものです。神話が問題にするのは、けっして特定の一現象を説明することではありません」(「神話とは何か」)
「もう一度、労働の観念について考えなおしてみる必要があるでしょう。西欧社会とはきわめて異質な商業経済と無縁な社会においてはなおさらです。」(「労働の表象」)
1977年、レヴィ=ストロースは、国際交流基金の招きにより初めて来日し、6週間滞在した。本書は、滞日中に行った講演、対話をすべて収録し、非公開のシンポジウムの記録を加える。民族学がはらむ問題を語った「民族学者の責任」ほか、「構造主義」「神話論」という、構造主義人類学の方法論をわかりやすい言葉で語る。レヴィ=ストロース入門として格好の書。
「構造・神話・労働【新装版】」の著訳者:
- クロード・レヴィ=ストロース
- Claude Levi-Strauss
- 1908年ベルギーに生まれる。パリ大学卒業。1931年、哲学教授資格を得る。1935-38年、新設のサン・パウロ大学社会学教授として赴任、人類学の研究を始める。1941年からニューヨークのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチで文化人類学の研究に従事。1959年コレージュ・ド・フランスの正教授となり、社会人類学の講座を創設。1982年退官。アカデミー・フランセーズ会員。著書『親族の基本構造』(番町書房1977-78、青弓社2000)『人種と歴史』(みすず書房 1970)『悲しき熱帯』(中央公論社1977)『構造人類学』(みすず書房1972)『今日のトーテミスム』(みすず書房1970)『野生の思考』(みすず書房1976)『生のものと火を通したもの〈神話論理I〉』(みすず書房2006)『蜜から灰へ〈神話論理II〉』(みすず書房2007)『食卓作法の起源〈神話論理III〉』(みすず書房2007)『裸の人1〈神話論理IV-1〉』(みすず書房2008)『仮面の道』(新潮社1977)『神話と意味』(みすず書房1996)『はるかなる視線』(全2冊、みすず書房1986、1988)『やきもち焼きの土器つくり』(みすず書房1990)『遠近の回想』(共著、みすず書房1991)『レヴィ=ストロース講義――現代世界と人類学』(平凡社ライブラリー2005)『みる きく よむ』(みすず書房2005)『ブラジルへの郷愁』(みすず書房1995)他。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 大橋保夫
- おおはし・やすお
- 1929年に生まれる。京都大学文学部仏学科卒業。京都大学名誉教授、名古屋外国語大学教授を歴任。1998年歿。著書『フランス語とはどういう言語か』(共著、駿河台出版社1993)、訳書 マルンベリ『音声学』(白水社1959)レヴィ=ストロース『野生の思考』(みすず書房1976)、編書 レヴィ=ストロース『構造・神話・労働』(みすず書房1979)など。論文「記号学的に見た自然言語――コード変換の基礎」(『年報社会心理学』1974)「ソスュールと日本――服部・時枝言語過程説論争の再検討」(『みすず』1973、8、9月号)「メタフォールの考察」(『人文』1972)など。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 三好郁朗
- みよし・いくお
- 1939年生。京都大学大学院(仏文学専攻)中退。現在、京都嵯峨芸術大学学長。訳書 クロード・レヴィ=ストロース日本講演集『構造・神話・労働』(共訳、みすず書房、1979)ほか。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 松本カヨ子
- まつもと・かよこ
- 1938年生。京都大学文学部卒業。京都大学助手(教養部)。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 大橋寿美子
- おおはし・すみこ
- 1937年生。京都大学大学院博士課程(仏文学専攻)修了。元同志社女子大学教授。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
目次
I 講演
民族学者の責任
構造主義再考
神話とは何か
労働の表象
著者を囲むシンポジウム(大橋保夫)
II 対談
未開と文明
一民族学者のみた日本
あとがき 大橋保夫
この本の関連書
「構造・神話・労働【新装版】」の画像:
「構造・神話・労働【新装版】」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/192頁
- 定価 2,520円(本体2,400円)
- ISBN 978-4-622-07430-4 C1010
- 2008年11月10日発行