ブロデックの報告書
- 著者
- フィリップ・クローデル
- 訳者
- 高橋啓
『灰色の魂』で読書界を驚かせ、『リンさんの小さな子』で多くの人の心を震わせたクローデルによる、待望の長編小説。
「僕はブロデック、この件にはまったく関わりがない。僕は何もしなかったし、何が起こったのかを知ったときでも、できればいっさい語らず、自分の記憶に縄をかけ、金網の罠にはまった貂(てん)のようにおとなしくさせるためにきっちり縛り上げておきたかったのだ。」
戦争が終わって間もない小さな村の住民による「よそ者」の集団殺人。事件を記録するように命じられたのは、強制収容所を生き延びるためにした人間の尊厳を賭けた体験のトラウマから今も逃れられないでいるブロデックであった。
彼自身と村の人々の傷ついた記憶と現在が巧みに入り交じるこの物語は、人間心理の深部に潜り込み、強い印象を残す挿話を語り継ぎながら、謎めいたラストに向かって力強く突き進んで行く。文学の底力を見せた、2007年高校生ゴンクール賞受賞作。
「ブロデックの報告書」の著訳者:
書評情報
- 堀江敏幸(作家)
<2009年2月15日(日):日経新聞> - 敷村良子(作家)
<2009年2月22日(日):信濃毎日新聞> - 奥泉光(作家)
<2009年3月29日(日):朝日新聞> - 豊﨑由美<2009年4月号:マガジンハウス「GINZA142」>
- 佐久間文子(インタヴュアー)(文化グループ読書編集長)
<2009年11月7日:The Asahi ShimbunGLOBE>
この本の関連書
「ブロデックの報告書」の画像:
「ブロデックの報告書」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/320頁
- 定価 2,940円(本体2,800円)
- ISBN 978-4-622-07440-3 C0097
- 2009年1月7日発行






