「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



ブロデックの報告書


『灰色の魂』で読書界を驚かせ、『リンさんの小さな子』で多くの人の心を震わせたクローデルによる、待望の長編小説。
「僕はブロデック、この件にはまったく関わりがない。僕は何もしなかったし、何が起こったのかを知ったときでも、できればいっさい語らず、自分の記憶に縄をかけ、金網の罠にはまった貂(てん)のようにおとなしくさせるためにきっちり縛り上げておきたかったのだ。」
戦争が終わって間もない小さな村の住民による「よそ者」の集団殺人。事件を記録するように命じられたのは、強制収容所を生き延びるためにした人間の尊厳を賭けた体験のトラウマから今も逃れられないでいるブロデックであった。
彼自身と村の人々の傷ついた記憶と現在が巧みに入り交じるこの物語は、人間心理の深部に潜り込み、強い印象を残す挿話を語り継ぎながら、謎めいたラストに向かって力強く突き進んで行く。文学の底力を見せた、2007年高校生ゴンクール賞受賞作。


「ブロデックの報告書」の著訳者:

フィリップ・クローデル
Philippe Claudel
1962年フランスのロレーヌ地方に生まれる。小説『忘却のムーズ川』(1999)でデビュー、その後もナンシー大学で文学と文化人類学を教えながら、『私は捨てる』(2000年度フランス・テレビジョン賞)『鍵束の音』(2002)など着実に作品を発表してきた。2003年の『灰色の魂』(2004、みすず書房)により三つの賞を受賞して注目を浴びる。『リンさんの小さな子』(2005、みすず書房)『子どもたちのいない世界』(2006、みすず書房)も話題を呼び、本書では「高校生ゴンクール賞2007」を受賞した。さらに映画『ずっとあなたを愛してる』(2008)を監督、戯曲『愛の言葉を語ってよ』(2008)もパリで初演されるなど活躍の場を広げている。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
高橋啓
たかはし・けい
1953年北海道に生まれる。翻訳家。訳書 シムノン『仕立て屋の恋』( 早川文庫)、デナンクス『死は誰も忘れない』(草思社)、キニャール『アルブキウス』『音楽への憎しみ』『さまよえる影』(以上、青土社)、クローデル『灰色の魂』『リンさんの小さな子』『子どもたちのいない世界』(以上、みすず書房)、ニコラ・ブーヴィエ作品集『ブーヴィエの世界』(みすず書房)、イゾ『失われた夜の夜』(創元推理文庫)など。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

堀江敏幸(作家)
<2009年2月15日(日):日経新聞>
敷村良子(作家)
<2009年2月22日(日):信濃毎日新聞>
奥泉光(作家)
<2009年3月29日(日):朝日新聞>
豊﨑由美<2009年4月号:マガジンハウス「GINZA142」>
佐久間文子(インタヴュアー)(文化グループ読書編集長)
<2009年11月7日:The Asahi ShimbunGLOBE>

この本の関連書


「ブロデックの報告書」の画像:

ブロデックの報告書

「ブロデックの報告書」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/320頁
定価 2,940円(本体2,800円)
ISBN 978-4-622-07440-3 C0097
2009年1月7日発行

この本を購入する