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エドワード・サイード 対話は続く

EDWARD SAID : Continuing the Coversation


「不可能なことをやらかしてみよう、長期間にわたって友人であり協力者であった知識人たちに、突然中断してしまったエドワードとの対話を続けるよう求めてみよう…わたしたちが狙ったのは、サイードの仕事を学問分野や論点ごとに仕分けしたり、さまざまな問題への彼の対応の仕方をいわゆる客観的な立場から〈査定〉したり、彼の仕事をなんらかの特殊な政治的ないし知的なアジェンダのために動員したりすることではなかった。わたしたちはむしろ、サイードの思想の生きた繊維がどのように織り合わさって、彼が書いたものや語ったもの、彼の公的な人格と私的な自我のなかで、彼の声となって立ち現れているのかということをこそ、追跡しようとしたのだった」
(W・J・T・ミッチェル)
2003年9月25日、サイード死去の翌日、本書の編者であるミッチェルとホミ・バーバは電話で相談し、サイードの精神にふさわしい追悼集がつくられることになった。その結果、17名の多方向からの文章をとおして、その人と思想と実践の全貌が、ここに明らかになったのである。


「エドワード・サイード 対話は続く」の著訳者:

ホミ・バーバ
Homi K. Bhabha
ハーバード大学英米文学アン・F・ローゼンバーグ教授。主要な著作にNation and Narration(1990), Location of Culture(1994)〔本橋哲也・正木恒夫・外岡尚美・阪本留美訳『文化の場所』(法政大学出版局、2005年)がある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
W・J・T・ミッチェル
W. J. T. Mitchell
シカゴ大学英文学ならびに美術史ゲイロード・ドンネリー殊勲教授。『クリティカル・インクワイアリー』誌編集長。主要著作にIconolory: Image, Text, Ideology(1986)〔鈴木聡・藤巻明訳『イコノロジー』(勁草書房、1992年)〕; Picture Theory: Essays on Verbal and Visual Representation(1994); What do Picture Want?(2005)がある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
上村忠男
うえむら・ただお
1941年生まれ。東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。東京外国語大学名誉教授。著書『ヴィーコの懐疑』『バロック人ヴィーコ』(以上みすず書房)『歴史家と母たち――カルロ・ギンズブルグ論』『無調のアンサンブル』(以上未来社)『歴史的理性の批判のために』『韓国の若い友への手紙』(以上岩波書店)『グラムシ獄舎の思想』(青土社)ほか。ヴィーコ『新しい学』(全3巻、法政大学出版局)をはじめ、ギンズブルグ、スピヴァク、アガンベン、グラムシなど多数の翻訳がある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
八木久美子
やぎ・くみこ
1958年生まれ。ハーヴァード大学大学院修了(Ph.D.)。現在 東京外国語大学大学院・総合国際学研究院教授。著書『マフフーズ・文学・イスラム――エジプト知性の閃き』(第三書館)『アラブ・イスラム世界における他者像の変遷』(現代図書)。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
粟屋利江
あわや・としえ
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得退学。専攻は南アジア近代史。現在 東京外国語大学大学院・総合国際学研究院教授。著書『イギリス支配とインド社会』(世界史リブレット38)(山川出版社)。訳書 スミット・サルカール『新しいインド近代史――下からの歴史の試み』I・II(共訳、研文出版)、ビパン・チャンドラ『近代インドの歴史』(山川出版社)、アマルティア・セン『議論好きなインド人』(共訳、明石書店)。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

目次

エドワード・サイード 対話は続く W・J・T・ミッチェル
アダージョ ホミ・バーバ
政治、パレスチナ、そして友情について ライラ・アブー・ルゴド
――エジプトからのエドワードへの手紙
区別を解釈する アキール・ビルグラミ
対話を続けること ポール・ボヴェ
決断 ティモシー・ブレナン
ホミ・バーバ、ノーム・チョムスキーと語る ノーム・チョムスキー
転回 ランジット・グハ
種々の出来事が同時発生的に結びついてできあがった痕跡
――サイードの「財産目録」 ハリー・ハルトゥーニアン
サイード、パレスチナ、そして解放の人文学 サリー・マクディーシー
世俗的神仙――エドワード・サイードのヒューマニズム W・J・T・ミッチェル
グローバルな比較主義 アーミル・R・ムフティー
エドワード・サイードとの対話 ロジャー・オーウェン
ボンベイのエドワード・サイード ギャーン・プラカーシュ
遅れてやってきた占領、早められた軍国化 ダン・ラビノヴィッツ
――サイードによるオスロ合意批判再考
シオニズムの問題――対話を続けること ジャクリーン・ローズ
エドワード・サイードについて考える――回想記から ガーヤトリー・スピヴァク
巨匠(マエストロ) ダニエル・バレンボイム

訳者あとがき
人名・作品名索引

書評情報

小杉泰(京大教授)
<2009年11月29日(日):朝日新聞>
本橋哲也(東京経済大学教員)
<2009年12月18日号:週刊金曜日>
上野俊哉(和光大学教授社会思想史専攻)
<2010年2月19日:週刊読書人>

この本の関連書


「エドワード・サイード 対話は続く」の画像:

エドワード・サイード 対話は続く

「エドワード・サイード 対話は続く」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/352頁
定価 4,515円(本体4,300円)
ISBN 978-4-622-07488-5 C1010
2009年10月21日発行

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