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イタリア的カテゴリー

詩学序説

CATEGORIE ITALIANE


西洋文化において、あるいはわれわれの文化において、イタリア文化/文学はいかなる構造的特性を認めうるか。哲学者の文献学的方法論=批判的神話学実践への強い意志のもとに取り出されるのは、言語学、神学、哲学などの人文科学がもたらし、作品が自己言及的に開示しているさまざまな対カテゴリー――悲劇/喜劇、生きた言語/死んだ言語、ラテン語/俗語、国語/方言、スタイル(様式)/マニエラ(技巧)、讃歌/哀歌…である。これらが、中世のトルバドゥールからダンテを経て現代にいたる、イタリア文学の系譜的作品のそれぞれに見いだされてゆくとき、そこに顕われるのは、二項対立的カテゴリーの緊張を内在させる「言語活動の経験」としての作品である。
言葉への「愛」と言葉についての「知」を闘わせ、やがて絡まり合うにまかせるようなエロティックな思考の運動において、言語活動、音と意味、愛と言葉、詩と生、詩法をめぐる固有の思想がくりひろげられ、哲学となってゆく。
言語への愛と詩人たちの思い出にささげられた体験としての詩学が、ここに開かれているのだ。


目次


増補版へのはしがき
序文

第1章 喜劇
第2章 コルン――解剖学から詩学へ
第3章 言語の夢
第4章 パスコリと声の思考
第5章 詩の口述
第6章 脱‐我有化されたマニエラ
第7章 アンドレア・ザンゾットの「到来する(エルコメノス)」ロゴス
第8章 紋章学と政治学
第9章 オルフェウスに寄せる詩のトルソ
第10章 パロディ
第11章 隠された財宝の祝祭
第12章 詩の結句

[補遺]
バスクの少女の謎
言葉狩り
中間休止における間投詞
都市と詩
義人たちは光によって養われない
助修士/共‐詩行のロンダ
悲劇の/との別れ

原註
訳註
初出
詩と哲学のあいだで――訳者あとがきに代えて
人名索引


著訳者略歴

ジョルジョ・アガンベン
Giorgio Agamben

1942年ローマ生まれ。現在、ヴェネツィア建築大学美学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
岡田温司
おかだ・あつし

1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。現在、京都大学大学院教授。専門は西洋美術史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
橋本勝雄
はしもと・かつお

1967年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、京都外国語大学外国語学部イタリア語学科准教授。専門はイタリア現代小説研究。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
多賀健太郎
たが・けんたろう

1974年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。専門は哲学・思想史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
前木由紀
まえき・ゆき

1972年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は西洋美術史・出版文化史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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イタリア的カテゴリー

「イタリア的カテゴリー」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/368頁
定価 4,320円(本体4,000円)
ISBN 978-4-622-07510-3 C0010
2010年4月14日発行

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