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精神医療過疎の町から

最北のクリニックでみた人・町・医療


2007年春、一人の精神科医が北海道名寄市でクリニックを開業した。日本最北の精神科クリニックである。名寄市を含む上川北部には、精神科の病院は市立病院しかない。人口7万人を超える上川北部は、精神医療が極端に手薄な「精神医療過疎の町」だったのである。
これまで主に東京のクリニックで診療をつづけてきた著者は、名寄での診察を通して、厳しい北国の現実を知る。膨大なうつ病患者、頻発する自殺、過疎による一人暮らしの高齢者の多さ、超少人数学級と子どもの発達障害……。著者がクリニックの診察室から目の当たりにしたのは、単に人口の減りゆく町の姿ではなく、精神医療や教育の機会も減りゆく町の姿だった。
クリニック開設時、著者はパンフレットにこう書いた。「全国並みの、あたりまえの精神医療を提供したい」―そんな著者の想いはどこまで届くのか。精神医療過疎の町に生きる人々の姿を描く、静かな怒りに満ちたエッセイ。


目次


名寄へ
ひとまず、自殺の減った町
「諦観」と「去勢」
精神科医が足りない?
子どもたちの姿
診断と教育現場
北国のうつ病点描
「統合失調症」を生きる
老人医療の世界
町が死ぬということ
震災と医者
過疎の町で生きる

とりあえずのエピローグ


著訳者略歴

阿部惠一郎
あべ・けいいちろう

1949年生まれ。1975年早稲田大学文学部卒業、1985年東京医科歯科大学医学部卒業。茨城県立友部病院、国立武蔵野学院、八王子刑務所、千葉刑務所を経て、現在、創価大学教育学部教授・あべクリニック院長。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<2012年3月11日(日):読売新聞>
<2012年2月20日(日):毎日新聞>
渡邊十絲子(詩人)
<2012年3月4日(日):毎日新聞>
<2012年3月18日(日):北海道新聞>
<:クレヨンハウス通信2012年4月号>
<2012年2月19日(日):日本経済新聞>
丸山敬<:日経サイエンス2012年8月号>
<:婦人公論2012年5月7日号>

関連リンク

この本の関連書


「精神医療過疎の町から」の画像:

精神医療過疎の町から

「精神医療過疎の町から」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/208頁
定価 2,700円(本体2,500円)
ISBN 978-4-622-07670-4 C0011
2012年1月20日発行

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